ドバイWC諸競走は25日(日本時間25・26日)、UAE・メイダン競馬場で行われ、第8Rドバイシーマクラシック(GI、芝2410m)は日本調教馬のイクイノックス(牡4、美浦・木村哲也厩舎)が制した。

■3馬身半差+レコード1秒更新

昨年の天皇賞・秋と有馬記念を制した年度代表馬・イクイノックスが、圧巻の世界デビューを飾った。

イクイノックスは好スタートを切るとハナに立ち、手応え抜群のまま最後の直線へ。残り300m付近で軽く仕掛けられると、さらに後続を突き放し、ゴール手前で手綱を緩めてフィニッシュ。2着ウエストオーバー(英国)に3馬身半差をつけ、勝ち時計2分25秒65は従来の記録を1秒更新するコースレコードとなった。

直線、勝利を確信した鞍上C.ルメール騎手は、ゴールの瞬間にガッツポーズを見せ、引き揚げの際にはWBCで話題となった“ペッパーミル・パフォーマンス”を馬上で披露した。

なお、3着はザグレイ(仏国)、日本調教馬は3番人気のシャフリヤールが5着、6番人気のウインマリリンが6着。

日本調教馬のドバイシーマクラシック制覇は、2001年(当時GII)のステイゴールド、06年のハーツクライ、14年のジェンティルドンナ、そして昨年のシャフリヤールに続く通算5勝目となった。

文●SPREAD編集部