16日は中京競馬場で伝統のハンデ重賞・日経新春杯(GII、芝2200m)が行われます。

例年は京都で行われる重賞ですが、同競馬場の大規模改修工事のため今年も中京競馬場での開催となりました。なお、舞台となる中京芝2200mですが、普段の開催では重賞が組まれない距離のため、中京競馬場のコース改修後となる2012年以降、重賞が組まれたのは僅か4鞍のみ。その4鞍で大活躍だった福永祐一騎手が骨折療養中のため、その4鞍のみを集計対象とするとどうしても決め手を欠くデータになってしまいます。

今回は2012年以降の中京芝2200m戦の過去データを参考に、日経新春杯で注目すべき騎手を見て行きましょう。

■この舞台なら横山典弘騎手が怖い

今年の日経新春杯に騎乗する全16騎手は中京芝2200mでの騎乗経験があり、各騎手の騎手データは次の通りです。

この舞台では人気以上の着順を収める騎手が少なく、着順>人気となった騎手は僅か2名のみ。和田翼騎手、川須栄彦騎手が該当しますが、連対率が20%未満と少し物足りないところ。

その2騎手と比べると騎乗数は限られますが、中京芝2200m戦で怖いのが美浦の大ベテラン・横山典弘騎手です。2019年大寒桜賞のリオンリオンなどで勝利経験がある同騎手ですが【横山典弘騎手】×【関西馬】の組み合わせは【2-1-0-4】と連対率が42.9%へとさらに跳ね上がるデータが見つかります。
 
同騎手は今年の日経新春杯で関西馬のクラヴェル(牝5、栗東・安田翔伍厩舎)に騎乗予定。熱いデータに該当する以上、この組み合わせは押さえておきたいですね。

■川田将雅騎手が高連対率を誇る

続いては中京芝2200m戦で人気馬に騎乗する機会が多い川田将雅騎手について見て行きましょう。人気に比べると着順の落ち込みは見られるものの、42.3%と高い連対率が魅力です。

それもそのはずで、川田将雅騎手は2021年5月の京都新聞杯(勝ち馬レッドジェネシス)以降、中京芝2200m戦で【6-2-0-0】と8戦連続で連対中。今年に入っても、8日の3歳未勝利戦(勝ち馬アーティット)、10日の長良川特別(勝ち馬カレンルシェルブル)を制しており、相変わらずの勝負強さが光ります。

なお【川田将雅騎手】×【友道康夫調教師】の組み合わせは【3-2-0-0】と連対率100%の激熱データも確認できますね。奇しくも今年の日経新春杯で川田将雅騎手が跨るのがヨーホーレイク(牡4、栗東・友道康夫厩舎)。データ上は鉄板に近いと考えられるだけに、軸はこのコンビで決まりかもしれません。

■M.デムーロ騎手は頭より馬連や3連複の軸向き

最後に川田将雅騎手と同程度の人気馬に騎乗する機会が多いM.デムーロ騎手について見て行きましょう。【3-7-8-18】の成績通り、2着数、3着数の多い同騎手ですが、伏兵馬を好走させたというケースよりも人気馬で取りこぼしてしまったレースが目立ちます。【M.デムーロ騎手】×【1番人気馬】の組み合わせは【1-1-2-6】の勝率10%、連対率20%で平均値(※1番人気の勝率は約33%、連対率が約51%)を大幅に下回る寂しい数字となっていますね。

そして今年の日経新春杯でM.デムーロ騎手が跨るのは、圧倒的な1番人気が予想される4歳馬のステラヴェローチェ(牡4、栗東・須貝尚介厩舎)。中京芝2200mの騎手データを重視して考えた場合、馬単や3連単の1着候補として考えるよりも馬連や3連複の軸候補として考えた方が良さそうです。データ上、1着固定はリスクがあまりにも高いと考えられます。
 
以上、今回は日経新春杯に騎乗する騎手の気になるデータを紹介いたしました。データ上、川田将雅騎手は文句をつけられる要素が見当たりません。同騎手をデータ注目騎手として推奨します。

著者プロフィール
伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。