5日に開催される「+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.3」のメインマッチで「クレベル・コイケ vs. 萩原京平」が対戦する。

牛久絢太郎、朝倉未来、斎藤裕、そしてクレベル・コイケ、萩原京平と、群雄割拠の様相を見せる「RIZINフェザー級」における注目の一戦を紹介する。

■「1ラウンド一本勝ち」宣言のクレベル

RIZINフェザー級は現在、4月17日「RIZIN.35」で斎藤とのリマッチを制し初防衛に成功した牛久が王座に就く。その座を狙うのが、昨年末「RIZIN.33」大晦日大会で斎藤にリベンジを果たした朝倉未来、そして今回の“トリ”を務めるクレベルだ。

クレベルは2020年大晦日からRIZINに参戦し、現在、同団体4戦無敗。その1勝にはファンの記憶に刻まれた、あの2021年6月13日「RIZIN.28」東京ドーム大会における、朝倉未来“失神KO”勝ちが含まれる。

クレベルはMMA35戦29勝5敗、KO/一本勝ちは「27」とフィニッシュ率は驚異の93%を誇る。前回2月23日「RIZIN TRIGGER 2nd」では、“寝技王子”こと佐々木憂流迦を相手に、2ラウンド3分22秒、リアネイキッドチョークで一本勝ちを決めており、フィニッシュ力の高さは、同門で現ライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザと双璧と言っていい。

今回、世間の下馬評では、クレベルが寝技で順当に勝つだろうとの声が多く、クレベル自身も記者会見では「1ラウンド一本勝ち」を宣言していた。

■萩原は原点回帰で「本能のまま戦う」

対する萩原は2021年10月2日「RIZIN LANDMARK vol.1」で朝倉未来に3ラウンド判定0−3で敗れた後、昇侍、鈴木博昭を撃破し連勝を挙げるも、前回3月20日「RIZIN.34」では弥益ドミネーター聡志に1ラウンド3分21秒、腕ひしぎ三角固めで一本負けを喫した。

グラップリングに課題を残した一戦直後のクレベル戦とあって、分が悪く映るが、前回の反省点、そして相手がフェザー級トップ戦線に絡むクレベルであることを考えれば、対策は練っているに違いない。むしろ、記者会見で発した「本能のまま戦う」という宣言は、本人曰く「綺麗に戦おうとしすぎていた」というここ数試合の反省点を踏まえ、ひと味違う展開を見せようという気概を感じさせた。

元来、萩原のファイトスタイルは地下格闘技上がりの「ストライカー」。2020年年末「RIZIN.26」での平本蓮戦。終始試合を掌握し、2ラウンド1分29秒、パウンドによるTKO勝ちを収めた、あの“喧嘩ファイト”が蘇れば、下馬評を覆す「ジャイアント・キリング」が起きても不思議はない。

■接近戦を回避すれば萩原にもチャンス

試合は序盤から萩原が前に出る展開か。クレベルは朝倉未来戦でも見せたように、打撃戦においては寝技へと繋げる“接近戦”を除けば、スタンディングの攻防が有効と見る。接近戦の回避こそが、クレベル対策となるはずだ。

萩原は接近戦での寝技と朝倉未来の顔面を大きく腫れ上がらせた“ヒジ”を警戒し、距離を取りながらの試合運びとなるだろう。対するクレベルは接近戦に持ち込むべく、ロープ際での攻防に誘い込む戦法を取る。今回、「グラップラー vs. ストライカー」の攻防は“際”の駆け引きが勝敗を分けるだろう。

また、クレベルは前回の佐々木戦で類まれな“打たれ強さ”を発揮していただけに、リミッターを外した萩原の打撃がどこまで通用するのかにも注目したいところだ。

判定まで持ち込めば手数の勝る萩原勝利と予想する。しかし、どんな体勢でも一瞬の隙を見逃さず極める「ボンサイ柔術」のチャンスが生まれれば、やはりクレベルの寝技には敵わない。

勝敗予想はクレベルの2ラウンド一本勝ち。しかし、この一戦は、王者・牛久絢太郎、そして朝倉未来を巻き込んだ「RIZINフェザー級」の序章となり、“無冠の帝王”クレベルの「弱点」を見つける貴重な一戦となるはずだ。

文・工藤愛梨(SPREAD編集部)