セントルイス・カージナルスラーズ・ヌートバーが29日(日本時間30日)、本拠地でのカンザスシティ・ロイヤルズ戦に「1番中堅」で先発出場したものの、守備中に腰を痛め、わずか1打席(中飛)で交代した。試合はカージナルス打線が沈黙。わずか2安打に抑えられ、0−7で敗れた。

■飛球を追ってそのまま転倒

ヌートバーは3回、1番ニック・プラットが放った右中間への飛球を追った。しかし、フェンス手前、ウォーニングトラック付近で不意に転倒。急に力が抜けたような、明らかに不自然な挙動だった。その後、自力で起き上がったものの痛みを抱えた様子。オリバー・マーモル監督らが外野へ様子を見に行き、そのままベンチに下がった。

球団の発表によると「腰部筋肉のけいれん」で、今後については「様子を見て判断する」とした。一方、MLB公式サイトは原因について言及。ヌートバーは2回の守備で、6番マイケル・マッシーの大飛球をフェンスにぶつかりながらジャンピングキャッチ。超美技を見せたが、このプレーで腰や背中を痛めたと予測。そして、3回ついに痛みをこらえ切れなくなったと分析した。

■19連戦は「言い訳にならない」

地元メディア『セントルイス・ポストディスパッチ』によると、取材に応じたヌートバーは自身のケガについて「明日どんな感じになるか様子を見てみる」と話しつつも、軽症だと感じているようだったという。

また、自身の症状よりもチームの状態を気にかけており「(8連敗するなど)シーズン序盤のつまずきにより厳しい状況に置かれているが、自分たちの力で打破するしかない」と指摘。今回の19連戦というハード日程についても「それが言い訳になるとは思わない。どこのチームも連戦は経験する。我々はただこの状況を乗り越えるために戦うしかない」と闘志を見せた。

ヌートバーは今季ここまで打率.266、4本塁打、21打点で出塁率は.380を記録。侍ジャパンでの活躍に続き、レギュラーシーズンでもリードオフマンとして存在を発揮している。

文●SPREAD編集部