シカゴ・カブス鈴木誠也は5日(日本時間6日)、敵地で行われたサンディエゴ・パドレス戦に「4番右翼」で出場。4打数無安打2Kと振るわずだった。

■5月に入り復調見せるも…

鈴木はキャンプ中に右脇腹を痛め戦線を離脱。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場も辞退し、レギュラーシーズンに復帰したのも、4月14日とずれ込んだ。復帰した4月こそ打率.254とアイドリング状態ではあったものの、5月に入ると復調。打率.319に出塁率.417、本塁打5本と本来の姿を見せた。

しかし、6月もまだ初旬ではあるが、直近4試合では15打数無安打。それもさることながら、1四球と出塁率も.064と急ブレーキ。

鈴木は6月2試合目でサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有と初対戦。3日(日本時間4日)の試合でダルビッシュの前に2三振。出塁さえなかった。

この対戦でダルビッシュは鈴木について「データを見ても選球眼がいいしパワーもある。嫌だなと思いながら、ずっと投げました。日本の時からずっと見ていたし、プレイベートでも交流があるんですごく楽しみにしてました。次、いいピッチングできるように頑張りたい」と好投もあり冷静にコメント。

しかし一方の鈴木は試合後、ダルビッシュとの対戦について記者に聞かれると「特に何もないです」と不機嫌をあらわに。また打席についても「覚えてないです。イラつきすぎて」とイラつきを隠そうとしなかった。

このイラつきから以降、出塁さえない状態が続く。

WBCにおいて侍ジャパンの4番に座った東京ヤクルト・スワローズの村上宗隆が絶不調をかこうと、鈴木はSNSに村上のモノマネ動画を投稿。村上に対し「上を向け」とメッセージを送った。この後、村上は復調、逆転サヨナラ打を放つなどの活躍を見せたのは記憶に新しい。

6月無安打から抜け出すため、鈴木にも「イラつきすぎる」のではなく、ぜひ上を向いて打席に立ってほしいものだ。

文●SPREAD編集部