
今週は月曜日の祝日・敬老の日を含めた3日間開催。先週はフォルラニーニ、シックスペンスといった注目された新馬が、きっちりとデビュー勝ちを果たし、今週も素質馬が続々デビュー予定。大きい舞台での活躍が期待できるかどうか、しっかり見極めていきたい。
今週も中山、阪神の新馬戦(芝・ダート)の中から、東西の注目すべき3頭をピックアップして、勝負できるか否か、その能力を分析する。
■シャトーディフ
新馬勝ち期待度 ★★★★☆ 牝 (美)木村哲也 父:モーリス 母:ジューヌエコール
16日阪神2歳新馬(芝1600m)でデビュー。母は現役時代、主に短距離戦線で活躍し、2017年の函館SSなど重賞2勝をマーク。従姉には安田記念連覇を果たしたソングラインがおり、牝馬が好結果を残している血脈で、本馬にも期待がかかる。8月下旬に美浦に入厩後、9月頭から早めに栗東へ移動して調整。一週前追い切りはウッドコースで6F81秒9〜1F12秒4と好時計をマーク。最終追い切りも6F81秒2−1F11秒8と、終いの伸び脚は抜群で、順調な調整過程といえる。関東の牝馬が関西でデビューするのは珍しく、同コース同距離の阪神JFや桜花賞を見据えた、陣営の期待の表れと言えそうだ。母系は短距離を得意としており、父モーリスということを考えると、マイル前後が主戦場となるか。ここは良血クルミナーレなど、骨っぽい相手が揃ったが、ルメール騎手×木村厩舎というお馴染みのコンビで、好結果を期待していい。
著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか 20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。