女子ゴルフの国内第37戦「大王製紙エリエールレディスオープン」(愛媛県・エリエールゴルフクラブ松山/6575ヤード、パー71)が16日、開幕する。

昨季は、藤田さいきが通算21アンダーで逆転優勝。11年35日ぶりにツアー通算6勝目を挙げた。2023シーズンも残すところあと2戦。今大会は、年間女王争いの行方を左右する重要な4日間となる。上位フィニッシュして一歩抜け出すのは果たして誰か。

■3選手とも今週の状態が鍵に

まずは、最新のメルセデス・ランキングを確認しておこう。

最新のメルセデス・ランキング上位3選手

最新のメルセデス・ランキング上位3選手

首位の山下美夢有を、9.32pt差で申ジエ(韓国)が、147.26pt差で岩井明愛が追う三つ巴の戦いとなっている。中でも山下と申は僅差で、わずかな順位差で逆転可能な、近年稀に見る接戦だ。4日間である今大会と最終戦のメジャー「ツアーチャンピオンシップ」は、3日間大会と比べてポイントが高く、上位に来れば来るほど順位差でポイントに差がつく。

実際にポイント配分がどうなっているのか、4日間大会と国内公式戦の配分テーブルを以下に抜粋してみた。

ポイント配分テーブル

ポイント配分テーブル

ご覧の通り、4日間大会での1位と2位の差は120pt、国内公式戦では160ptである。追う者からすれば、ライバルより上の順位は当然として、いかに上位フィニッシュするかが重要になってくる。

さて、今大会だが、女王争いを勝ち抜くために最低限必要なのが予選突破だ。具体的には、第2ラウンド終了時50位タイまで。特に逆転を狙う明愛にとってはマストである。山下と申の状況にもよるが、今大会を0ptで終わることだけは避けなければいけない。

舞台となる「エリエールゴルフクラブ松山」がまた厄介なコースである。丘陵コースでおおむねフラットなのだが、バンカーやウォーターハザードが効いていて、フェアウェイが狭く映る。グリーンも硬めでアンジュレーションがある。この大会に勝つために何が必要なのか、昨季の上位選手のスタッツをひもといてみた。

2022年大会上位選手のスタッツ

2022年大会上位選手のスタッツ

優勝した藤田はパット数、パーオン数ともバランスよくまとめている。優先順位をつけるとすれば、第一にパーオン数を増やし、第二にパット数を抑える。この傾向はここ数年の優勝者に共通しており、年間のスタッツに置き換えると、パーオン率と平均パット数(パーオンホール)を重視すべきとなる。

そこで、メルセデス・ランキング上位3人のパーオン率と平均パット数をまとめてみた。

メルセデス・ランキング上位3選手のスタッツ

メルセデス・ランキング上位3選手のスタッツ

当然というべきか、3人とも優れた数字を残している。あえて指摘するとすれば、申のパーオン率が若干低い点が気になるが、申は17年大会を制した歴代チャンピオンの一人という強みがある。三つ巴の女王争いがどう転ぶか、3選手の今週の状態が鍵を握りそうだ。

初日の注目組だが、まずはメルセデス・ランキング1位の山下、3位の明愛と、上田桃子のペアリング。10番から9時10分にティーオフする。同2位の申は、ディフェンディング・チャンピオンの藤田、小祝さくらとのラウンド。8時50分、10番スタートとなる。

■有力選手のペアリング

なお、有力選手の主なペアリングは以下の通り。

10番スタート/8:00/鈴木愛、青木瀬令奈、岩井千怜 10番スタート/8:10/仁井優花、菊地絵理香、川岸史果 10番スタート/8:20/穴井詩、安田祐香、蛭田みな美 10番スタート/8:30/桑木志帆、神谷そら、菅沼菜々 10番スタート/8:50/申ジエ、藤田さいき、小祝さくら 10番スタート/9:00/櫻井心那、西郷真央、原英莉花 10番スタート/9:10/山下美夢有、上田桃子、岩井明愛 10番スタート/9:40/小滝水音、吉本ひかる、佐久間朱莉 10番スタート/9:50/柏原明日架、鶴岡果恋、阿部未悠

文●河野道久