カシオワールドオープンゴルフトーナメントは23日、高知県のKochi黒潮カントリークラブ(7,335ヤード、パー72)で開幕する。

注目はCASIO所属の石川遼。10月の日本オープンから続く良い流れは途絶えていないとみて良い。2位に入った日本オープン翌週のZOZOチャンピオンシップでは日本人選手最上位となる4位タイ。

11月2日から開催された米ツアー、ワールドワイドテクノロジー選手権では体調不良の影響で予選落ちしたものの、帰国初戦の三井住友VISA太平洋マスターズでは9位タイに入った。

先週のダンロップフェニックスは60位に終わったものの、課題のフェアウェイキープ率は58.929%で19位タイ。明るい材料を失わずに、大会を終えた。

■カシオワールドオープン 2位が3度

石川はこれまでカシオワールドオープンに12回出場してトップ10に6回入っている。もちろん予選落ちは無し。Kochi黒潮CCと相性が良いようだ。

悔やまれるのが3度ある2位(タイ含)。2009年は3日目終了時点で首位タイにいながら、同じく3日目終了時点首位タイで前年大会覇者の小田孔明に最終日65(-7)のビッグスコアを出され2位。

2015年は2日目終了時点で2位のハン・ジュンゴンに4打差をつけて首位に立つも、3日目終了時点ではハン・ジュンゴンに1打差にせまられ、最終的にはかわされ、優勝したハン・ジュンゴンと1打差の2位となった。

2017年は最終日7位タイでスタートし、上位が伸び悩む中、66のビッグスコアを叩き出した。しかし、4位タイでスタートし、石川と同じ66で回ったスンス・ハンに優勝をさらわれた。

通算18勝をあげている石川は、当然のように2位も数多く経験しているが「勝てそうで勝てない」そんな言葉が最もあてはまる大会がカシオワールドオープンと言っても過言ではない。

石川遼カシオワールドオープン成績

石川遼カシオワールドオープン成績

■ダンロップフェニックスでも課題のフェアウェイキープ率は及第点か

16日から開催されたダンロップフェニックスは、松山英樹が4年ぶりの日本ツアー参戦ということもあり、大きな盛り上がりを見せた。‟石川と松山で優勝争い”といったことを思い浮かべたゴルフファンも多いのではないだろうか。

残念ながら、石川は60位に終わった。ただ、4日間を通したフェアウェイキープ率は58.929%で19位タイ。ティーショットの精度が課題の石川にとっては、及第点をあげられる数字となった。

特に3日目はフェアウェイを外したのは3回。パー3を除く14ホール中11ホールでフェアウェイをキープした。フェアウェイキープ率は78.571%で2位タイと、ティーショットで高い安定感を見せた。

Kochi黒潮CCとの相性の良さは本人も感じているはず。ティーショットの精度が、向上とまではいかなくても現状を維持すれば、カシオワールドオープンでは上位争いに食い込んでくるはずだ。

■2013年からCASIO所属

石川は2013年からCASIOの所属。帽子やキャディバッグには‟CASIO”の文字(ロゴ)が目立っている。

2013年といえば、石川の米ツアー本格参戦初年度。意気込んで挑んだ米ツアーで苦しんだ時期や、米ツアーを撤退して日本ツアーに戻ってきてから思うような結果が出ない時期を支えたのがCASIOだ。

カシオワールドオープンはそんなCASIOの主催大会。石川自身が最も勝ちたい大会の一つだろう。

石川は左手首に腕時計をつけてプレーする。おそらく、今大会でつけるのは10月20日にCASIOから発売が開始されたばかりの、G-SHOCKの石川遼シグネーチャーモデル。

今季未勝利の石川が、CASIO主催大会で、G-SHOCKをつけて優勝トロフィーをかがげることができれば、これ以上ない恩返しになる。

予選のペアリングは日本オープンで石川に競り勝った岩﨑亜久里と今季の獲得賞金が1億円を突破した蝉川泰果

若手二人の前でどのようなプレーを見せるのか注目だ。

著者プロフィール

野洲明●ゴルフ活動家

各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。より深くプロゴルフを楽しむためのデータを活用した記事、多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとにした論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。