女子ゴルフの国内最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(宮崎県・宮崎カントリークラブ/6497ヤード、パー72)は25日、第3ラウンドが行われ、山下美夢有が6バーディ2ボギー1ダブルボギーの70で回り、通算8アンダーで単独首位に浮上した。森田遥が2打差6アンダー2位、蛭田みな美高橋彩華が3打差5アンダー3位タイで追走している。

年間女王争いでは、申ジエ(韓国)が山下と6打差、岩井明愛が同13打差でホールアウト。逆転のためには、山下より上の順位がマストとなるため、大きく崩れない限りは山下の2季連続年間女王戴冠が濃厚となった。

■山下が3連続バーディでカムバック

前日に比べ風は穏やかだが、気温が下がり、寒さが影響してかスコアを伸ばしあぐねる選手が多かった3日目。

そんな中、絶好のスタートを切ったのが、7アンダー単独首位で出た森田。1番でピン左約10メートルをねじ込み、バーディ発進。2位との差を2打に広げる。

1打差6アンダー2位から出た山下は3番、ピン手前からの長いバーディパットを左縁から沈め、トップとの差をスタート時の1打に戻す。

5番パー4、最終組の森田と山下はともにパーオンできず。深いバンカーに捕まった森田は2打目がピンをオーバーし、この日初めてのボギー。山下は右奥ラフから寄せてパー。2人が7アンダーの首位に並ぶ。

山下は7番でパーオンできず、この日初のボギー。続く8番パー3、山下のティーショットは左バンカーに捕まり、アプローチもピンをオーバー、ここから3パットでまさかのダボ。首位と3打差の4アンダー2位タイに後退してしまう。

9番は、森田・山下ともパー。この時点で森田7アンダー、1イーグル4バーディの蛭田(15番終了)5アンダー、山下・高橋・鈴木愛・安田祐香4アンダーで最終組は後半へ。

最終組がバックナインに入ると、2位以下の順位が目まぐるしく変動する。どこまで伸ばすかと思われた蛭田だが、16番でこの日初めてボギーが来る。安田も10番で痛いダボ。逆に鈴木が11番バーディで5アンダー単独2位に上がる。

鈴木は13番パー3でも左手前から長いバーディパットをねじ込み、トップと1打差に詰め寄る。蛭田も17番でバウンスバックに成功し、5アンダー単独3位に浮上する。

単独首位の森田は11番で3パットのボギー。森田と鈴木が6アンダー首位に並ぶ。山下はこのホール、バーディで1打差3位タイにカムバックしてくる。

12番パー3、森田はピンハイからの長いバーディパットをど真ん中から沈め、再び単独首位に。山下もバーディで1打差の単独2位に浮上。鈴木は13番で3パットのボギー。蛭田は最終18番パーでホールアウト。この結果、森田7アンダー、山下6アンダー、鈴木・蛭田5アンダーで、最終組は残り6ホールという状況。

13番パー5、山下はピン左奥4メートルからジャスタッチで沈めて3連続バーディ。森田を捕らえ、再び首位が2人になる。14番、森田の短いパーパットはカップに蹴られ入らない。この日3つ目のボギーで、ついに山下が単独首位に立つ。

15番、今度は山下がパーオンできずボギー。またしても森田・山下が首位に並ぶ。だが、続く16番、山下はグリーン奥カラーからフックラインを読み切ってバウンスバック。この日5つ目のバーディで単独首位に返り咲く。

チャンスホールの17番、山下は2打目をピン左手前1メートルにつけバーディ。最終18番はパーでまとめ、2位と2打差の単独首位で明日の最終日を迎える。

年間女王争いでも山下有利は動かない。山下の状況にもよるが、申は6打差を逆転しての優勝か単独2位に入らないと厳しい。山下と13打差の明愛の逆転年間女王戴冠は限りなく難しくなった。

明日最終日は寒さも多少和らぐ予報。今季最後のメジャー・チャンピオンは誰か、年間女王を戴冠するのは誰か。残されたのは、明日の18ホールのみである。

■主な上位選手順位

上位選手の主な順位は以下の通り。

1位/8アンダー/山下美夢有 2位/6アンダー/森田遥 3位タイ/5アンダー/蛭田みな美、高橋彩華 5位タイ/3アンダー/穴井詩、鈴木愛 7位タイ/2アンダー/申ジエ、古江彩佳 9位/1アンダー/吉田優利 10位タイ/イーブンパー/ペ・ソンウ(韓国)、上田桃子、竹田麗央、櫻井心那

稲見萌寧、岩井千怜、桑木志帆、原英莉花、川岸史果、安田祐香は1オーバー14位タイ。神谷そらは3オーバー22位。小祝さくら、岩井明愛は5オーバー23位タイにつけている。

文●河野道久