韓国で開催の「ドジャースvs.パドレス」を皮切りに、2024年のMLBがいよいよ開幕。ここでは、大谷翔平投手と山本由伸投手らが加わり、世界中の注目を集めるナ・リーグ西地区の今季展望を見ていきたい。

最強軍団、王者ドジャースの牙城を揺るがす球団は現れるだろうか。

■ドジャースには懸念点がありつつも……

昨季のドジャースは、ナ・リーグ地区シリーズでダイヤモンドバックスに3連敗を喫してポストシーズン敗退。オフには総額12億ドルを投資し“大補強”を敢行した。投打に厚みが増したチーム力はリーグ随一で、中でもムーキー・ベッツ内野手、大谷、フレディ・フリーマン内野手と並ぶ上位打線は他球団にとって脅威的だ。タイラー・グラスノー投手や、ジェームズ・パクストン投手など、投手陣の新戦力が故障歴を抱えている点は懸念されるが、豊富な控えと資金力で十分に乗り切れるだろう。よほどのことがない限り、地区優勝は揺るぎないと言える。

王者ドジャースに対抗し得る球団のひとつは、ダイヤモンドバックス。かつて東京ヤクルトスワローズに在籍したトーリ・ロブロ監督が率いる、小技と盗塁を活かした「スモールベースボール」が特徴のチーム。送りバントが30球団でもっとも多く、日本のプロ野球を彷彿とさせるプレーが随所に光る。エウヘニオ・スアレス内野手とジョク・ピーダーソン外野手、ふたりの大砲を迎えてパワー不足も補った。ドジャースには劣るが、2年連続のポストシーズンを狙う準備はできている。

もうひとつの対抗馬は、ドジャースの天敵ジャイアンツ。“韓国のイチロー”とも名高い安打製造機イ・ジョンフ外野手を始め、守備職人のマット・チャップマン内野手、さらには昨季のナ・リーグサイヤング賞左腕ブレイク・スネル投手も獲得。ややリスクのある動きとはなったものの、新戦力が額面通りの活躍を見せれば、ワイルドカード争いに食い込む可能性も十分ある。

そして、優秀な先発陣を誇るパドレスの戦いにも注目したい。フアン・ソト外野手、抑えのジョシュ・ヘイダー投手、そして前述のスネルとスター選手が流出。選手層が薄くなった事実は否めないが、ホワイトソックスから先発の柱ディラン・シース投手を獲得するなど、一定の動きは見せた。ダルビッシュ有投手、松井裕樹投手の日本選手コンビがどこまでチームを後押しできるか。また、目立った動きのなかったロッキーズの最下位予想は覆せないだろう。

3月18日(日本時間19日)時点での、米データ会社『ベースボール・プロスペクタス』の成績予想システム「PECOTA」による今季の順位予想は以下となっている。

「PECOTA」今季の順位予想

1:ドジャース(100.7勝61.3敗/勝率.622/PS進出確率99.6%)

2:ダイヤモンドバックス(85.0勝77.0敗/勝率..525/PS進出確率56.0%)

3:ジャイアンツ(83.4勝78.6敗/勝率..515/PS進出確率45.9%)

4:パドレス(81.0勝81.0敗/勝率.500/PS進出確率31.0%)

5:ロッキーズ(57.1勝104.9敗/勝率.352/PS進出確率0.0%)

(H.Ariga/SPREAD編集部)