豆乳好調 9年連続で生産量更新(画像はイメージ)

豆乳市場の好調が止まらない。

2019年の豆乳生産量(日本豆乳協会調べ)は40万8,919klと、2011年から9年連続で過去最高を更新している。今期(2020年1〜6月)についても、6.4%増の20万4,903klと生産量を伸ばしていて、4〜6月の出荷量は四半期で初めて11万klを達成した。コロナ禍で在宅時間が増えたことで、家庭内の消費量が大幅に増えた。さらに、開封前賞味期限が長いためストック需要としても重宝されたと見られる。

無調整豆乳、調製豆乳、豆乳飲料と全てのカテゴリで生産量が増えているが、無調整豆乳の伸びが顕著だ。スープや鍋など料理への使いやすさから、大容量を中心に需要が増加している。

調製豆乳は、生産量が大きい関係で伸び率に反映されにくいが堅調だ。一方で、調製豆乳は、通勤・通学が少なくなったことで外出先での200ml飲み切りの消費が抑えられたとの見方もある。

豆乳飲料は、「豆乳アイス」や「豆乳プリン」といった新しい使い方提案が活発だ。これらが奏功し、順調に新規層を取り込みながら、好調な推移を見せている。

秋冬に向けては、昨年に続き、豆乳を温めて楽しむ「ホッ豆乳」提案が進められており、色物を温めて飲んだり、白物をスープや鍋に利用したりと、豆乳の利用シーンの一層の広がりが期待される。今期の市場着地予想は、「コロナ禍で明確な方向性を見通すことは難しい」と慎重な見方が示されているが、この勢いでいけば今期も過去最高が見込めそうだ。

〈大豆油糧日報2020年10月21日付〉