マルハニチロ2020年4〜9月期決算

マルハニチロの2020年4〜9月の決算で、全体の売上高は前年同期比7%減の4,157億7,600万円となった。家庭用商品の販売は堅調だったが、新型コロナウイルスの影響でインバウンド需要の消滅や外食産業向けの販売は苦戦し、国内の水産物取扱いも高級品を中心に不振となるなどし、売上は前年を下回った。

11月2日に開かれた会見で、業務用商品の動向について武田信一郎取締役常務執行役員は「上期後半に戻ってきた。下期はさらに改善が進むと考えており、事業の縮小は考えていない」と語る。一方で「ヨーロッパで新型コロナの感染は拡大しており、年末商材はどうなるのか、行動もどう変わるか、その辺りは考えなくてはと思う」と述べる。テークアウト向けの商品開発や、宅配・生協などに向けた提案も視野に入れているという。

セグメント別の実績で、家庭用冷凍食品の売上高は前年同期比8.2%増の317億円となった。営業利益は140%増の12億円と大幅に伸長した。米飯や中華などの主食は前年同期比で20〜50%増で推移した。一方、主力の弁当商品は90%前後の推移と苦戦した。2020年7月に稼働を開始した、新たな「東京開発センター」(東京都中央区)をより活用し、10月以降も増収を目指す。
 
マルハニチロ単体の家庭用冷凍食品の売上は、9.5%増の276億円だった。
 
業務用食品の売上高は11.5%減の534億円、営業利益は57.1%減の3億円だった。新型コロナウイルスにより、外食需要は減少したほか、インバウンド需要は喪失、テレワーク拡大に伴う行動変容などが起こり、苦戦した。ホテルやコンビニの販売は徐々に回復傾向にあるという。生協向けの取引は順調だった。
 
ヤヨイサンフーズの売上高は、7.5%減の161億円だった。
 
〈冷食日報2020年11月5日付〉