イートアンドフーズ「大阪王将 羽根つきスタミナ肉餃子」

イートアンドホールディングスの仲田浩康社長は10月13日、東京・東品川の東京ヘッドオフィスで開催した決算説明会で、今期の方針などについて話した。

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食品事業では上期、冷凍餃子市場の拡大に加え、高シェアを維持し、食品事業の3〜8月の売上高は前年同期比5%増の88億2,800万円と売上拡大に繋がった。カテゴリー別の売上高は、焼餃子計が10.1%増(うち羽根つき餃子5.2%増)、水餃子計が0.1%増だった。

仲田社長によれば、6〜8月の同社の冷凍餃子シェアは34.5%(インテージSCI)と2位で高水準を維持しているという。ただ、1位、2位メーカー以外のもの(他メーカー、プライベートブランド等)のシェアも拡大傾向にあるという。

新商品では、2021年2月発売の「羽根つきスタミナ肉餃子」が月間販売数50万パックを超え、CMオンエア後は月間100万パックに迫るヒットとなり、「羽根つき餃子」「ぷるもち水餃子」に次ぐ新たな主力商品に育ってきた。同品は、コロナ禍によるマスク習慣化やテレワークの増加により「ニンニクのにおいを気にしなくてよい機会が増えた」ことを背景に開発し、自粛生活のストレス解消にパンチのある商品として成功したと捉えているという。

これに続き、2021年秋は水餃子でも「スタミナ肉ニラ水餃子」を発売し、ここまで想定以上の推移となっているという。

販促展開では、2021年9月より、モデル/女優の香里奈さんが新イメージキャラクターに就任し、新テレビCMの放映を開始。SNSのキャンペーン・発信強化を図り、大阪王将公式Twitterのフォロワー数が10万人を突破するなど、ファン層が拡大したという。

さらに、メディア露出も強化しており、同社グループの商品・サービスがテレビや新聞、雑誌など各種メディアに幅広くとり上げられ、社会的注目度も上昇した。

生産面では、関東第二工場(群馬県板倉町)の新ラインが年初から本格稼働し、生産能力が工場。同社自社工場全体での生産量は、前期の約2万6,000トン/年から、今期は2割以上増え約3万2,000トン/年になる見込みだという。

また、生産量の増加に伴い、自社内製化比率も向上しており、それが原価率の改善、ひいては営業利益率の上昇にも寄与しているという。

さらに主力商品の需要増加に対応するため、生産設備の増強を計画。関東第一工場・関東第二工場に隣接して関東第三工場を2021年12月に着工、2022年10月操業開始の予定で計画を進めている。さらに仲田社長は「生産拠点が東日本に偏ってきており、今後西日本でも(生産拠点が)必要かもしれない」とさらなる投資にも含みを持たせた。

それに加えて、AIやIoTを活用した生産の自動化に向けての取り組みも強化する。経済産業省のスマートファクトリーロードマップを基準に「スマートファクトリー構想」を掲げ、さらなる高品質と安全性の追求と、生産性向上などを図っていく。

より具体的には、関西工場(大阪府枚方市)で年内をめどに、餃子ライン1ラインの生産(仕込みなどは除く)をほぼ無人化する試験運用を始める。これがうまくいけば、全工場に拡大していく方針だという。仲田社長は「工場の人手不足は将来的に課題となることが確実で、今から取り組みを進める」という。

〈冷食日報2021年10月21日付〉