「定年退職後のお金が不安なので、副業を教えてほしい」
「生活に余裕が無いので、月数万円でいいから稼ぎたい」

このように日頃から、副業・起業の質問を頂くことがあります。

その中で感じるのが、年代ごとの起業や副業への考え方の違いです。

若者はネット起業

20代の若い人からの副業・起業相談は圧倒的に「ネットで稼ぐ」が多いと感じます。

昨今の若者は慎重で堅実な感覚を持った人が多く、「リスクを取って大金を稼ぐ」というより着実にコツコツ積み上げたいという気持ちを持っていると感じます。

私自身が会社員を続けながら、ビジネスが軌道に乗るまで週末起業でネットのビジネスを育てていた「慎重派」でしたので、若者のその気持ちはよくわかりますし、正しいと感じます。

私はフルーツギフトビジネスで起業した時はコンサルタントを付けてスタートしたので、初期の段階からうまく集客ができ、売れていました。

しかし一年目は今ほど知名度もリピート顧客もいませんでしたので、収入は安定しませんでした。そのため、会社員をやめて専業経営者になるには、ビジネスが育つのを待つ必要があったのです。

週末起業で、ネットであれば忙しい会社員を続けながらも、土日祝日の時間に取り組むことができます。

年配者はリアルビジネス多し

その反面、50代・60代の年配の方はリアルビジネス志望の方が多いように感じます。

先日相談を受けた方は、

「退職後は飲食店をしたい」
「英語を身につけて、翻訳の事務所を持ちたい」

というリアルビジネス起業の相談でした。

年配者は自分が仕事をしてきた経験以上、手に触れられる実物ビジネスでキャリアを積んでいる事が多いので、どうしても「起業・副業ならリアルビジネス」という考えになってしまうのでしょう。

しかし、リアルビジネスは当たれば大きいですが、リスクとコストの大きさが問題になります。

飲食店は小さなカフェでも、最低で1,000万円は覚悟する必要があります。

お店が軌道に乗り、お客様が増えて売上が上がればコストは回収できるでしょう。

ですが、グルメトレンドの流行り廃りの影響を受けたり、お客様に支持されない場合でも固定費は重く乗りかかります。

レンタル会議室などを借りて、セミナーやスクールをすればリスクは抑えられるかもしれません。

しかし、最初からたくさんの人を集客することはできませんから、やはりビジネスが安定稼働するまでの間は赤字を覚悟する必要があります。

始めるならハイブリッド型スタートで

私からの提案としては、ネットとリアルの「ハイブリッド型」がベストというものです。

まず、副業・起業のスモールスタートとしては、ネットビジネスから始めるのがおすすめです。

私は、英語学習の講座をオンラインで提供しています。講座の内容を動画に撮り、受講してもらっています。

一度労力をかけて動画を撮影すれば、後は受講生が何人来ようとも、動画の私が生徒さん一人ひとりに英語を教えるのです。1人来ても10万人来ても私の労力は変わりません。

スクールと違い、商圏はまさに世界規模です。生徒さんの中には中国やアメリカなど、海外に住んでいる方もいます。

インターネットがつながる場所であれば、誰もがお客様になり得るのです。

ですが、ネットが万能なわけではありません。

講演・セミナーをやっていて感じるのですが、ネットを通じてファンになってくれた人というのはやはり、対面で会って話を聞きたいと思うものです。

同じ内容でオンラインでセミナーをするより、リアルセミナーを開いた時の方が大勢集まり、中には「飛行機で来ました」と遠方からはるばる会うために来てくれる方もいるのです。

これはネットでは提供できない、リアルの「価値」です。

まとめると、「副業・起業のスタートはネット、ある程度軌道に乗って熱心なファンが付いたらリアルビジネス」というのが私からの答えです。

◇ ◇ ◇

以上、世代ごとの「副業・起業」のイメージの違いから、それらの良いところをあわせたハイブリッド型の考え方までお伝えしてきました。

ネットとリアル、それぞれの利点をうまく組み合わせながら、あなたのビジネスを描いてみてください。(StudyWalker・黒坂 岳央)