東大に半年で合格してやるー!

そんな大口叩いてこのザマか?


諦めるのはすごくダサいけれど、別に悪いことではない。

だって本来は“主婦”という役目があって、“夢”はプラスアルファなんだし。

じゃあ私は何がイヤなんだ? 何を恐れている?

これしかない!……と思って決心した東大受験。そんな


落っこちちゃったら出てこれなくなって、自分の中に何も求めなくなるし、期待もしなくなる。

そして結婚前までの私のように、きっと自分以外の何かに依存するようになる。

それは、


別にそれも楽しいんだけれど。

依存相手のちゃーくん(夫)がいない時や、依存対象に飽きた時、出来ない時、そこには何もなくて、


虚しさを感じるときは、指の皮膚めくりがとっても酷くなってしまう。

何かに熱中しないと、何かに依存していないと、自分は何のために生きてるのか分からなくて、辛くなる。

どうせなら何かに強烈に依存するなら、自分自身の中に依存し続けて生きていきたい。

だからここで転落して、自分が諦めやすい人間だというレッテルを貼ってはいけない。

全力で最後まで頑張ったけどダメだった。それなら別に構わない。

よし、


……モチベーションを上げるために、一度キャンパス見学をしようか。

東大のホームページを見ていると、こんな情報が入ってきた。


興味のある分野の研究科……

説明会は最後みたいだし、一応行っておこうかな。行く理由にできるし。

ただっち「ちゃーくん」

「今週東大の説明会なんだけど、東京に行ってきていいかな?」

まだ関西に住んでいたから、東京に行くにはそこそこお金がかかってしまう。

一家の大黒柱の許可が必要だ。

ちゃーくん「いいけど・・・」


なぜ?


東大でマジで恥かく1時間前【一部実写】

ちゃーくんも一緒に東大の説明会に?

配偶者同伴で大学院の説明会に行く人なんているんだろうか。

ただっち「なんで?」


もしかして、ちゃーくん……


あ、そうなの? やさしいね!

でもなんか少し妙な間があったから、ちょっと勘ぐっちゃうな。

ちゃーくんも実は受験したいって思ってるんじゃないかな、とか。


まぁないとは思うけど、夫婦二人で学生になったらやっぱり奨学金がいるだろう。

そしたら変わった夫婦じゃなくて、借金夫婦になってしまうな。

そんなことを考えながら当日


新幹線、うっかり地面から浮いちゃった。

そしてちゃーくんの案内で、東大の本郷キャンパスに到着した。


*この写真はキャンパスの外です

やっぱり日本一の大学!

空気が澄んでいて、なんとなくだけど知の集合体って感じがした。

到着後は説明会まで随分と時間があったので、記念写真を撮りながら時間をつぶした……


おそらくこんな浮かれた受験生は、どこにもいない。

今思えばめっちゃ恥ずかしい。

そうこうしていると説明会会場の入室時間となった。

会場に入り空いた席を探していたら、こんな声が聞こえてきた。


そういえば、説明会後に研究室個別説明会があるって書いてあったぞ。

研究計画書って……出願の2ヶ月前なのにもう出来上がってるの……?

もしかして個別説明会って、すごく大事なアピールの場……?


私はすごく焦りだした。

そして約1時間後に思い出したらアーッ!!!!って言いたくなるような失敗をしてしまう。

あー!!!


文・イラスト=ただっち