東京都世田谷区教育委員会は14日、区立中学校の校則を今秋から各校のホームページで公開する方針を示した。生まれつき茶色の髪を黒く染めるよう求めたり、下着の色まで指定したりするような「ブラック校則」を疑問視する声が高まる中、区教委は校則を公開することで、行き過ぎた校則の改善につながることを期待する。区議会一般質問での答弁で明らかにした。

「下着は白」「カーディガンはだめ」

 「肌着や下着は白」「セーターは良いがカーディガンはだめ」といった区内の学校の校則の見直しを求める意見が区議会で出され、区教委は2018年度、各校に校則の項目の見直しを求めていた。
 この日の区議会で、上川あや議員(レインボー世田谷)が「生徒と保護者だけでなく、地域に広く開かれるべきだ」とただしたのに対し、池田豊教育政策部長は「各学校のホームページでの公開についても取り組んでいく」と答えた。

荻上チキさん「社会で実態把握し、議論しやすくなる」

 校則の公開を巡っては、大阪府立高校で頭髪を黒く染めるよう強要した問題を受け、府教委が各校での校則の見直しや公開を求めた。現在、約150ある全府立高校が校則をホームページで公開。府教委の担当者は「時代にそぐわない校則の見直しが進んだ」と話す。
 学校現場の理不尽なルールの改善を訴える「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」メンバーで評論家の荻上チキさんは「学校が説明責任を果たすことになるほか、社会で実態を把握して議論しやすくなる。公表して終わるのではなく、改善の取り組みを進めるきっかけにしてほしい」と話した。 
[元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年6月15日]