どんぶり一家のマネー術

 主婦の財子(ざいこ)さん(39)と会社員の夫の経男(つねお)さん(42)、長男税太(ぜいた)くん(4つ)、長女貨保(かほ)ちゃん(0歳)のどんぶり家。一家のお金の悩みにFP陽子さんが助言するコーナーです。

国の「就学支援金」 公立は年12万、私立は12〜30万

 経男 高校は家計負担を軽くするための支援制度があるんじゃなかった? 所得制限があると思うから、今度詳しく聞いてみてよ。

〈前回はこちら〉東京で過熱する中学受験の費用 6年生は年間100万円

 財子 最近「高校無償化」という言葉を耳にします。わが家にも恩恵がある話なのでしょうか。

 陽子 「高等学校等就学支援金」(以下、就学支援金)のことですね。国公立、私立にかかわらず、国が授業料を支援する制度で、全国で約8割の生徒が利用しています。年間で公立だと約12万円、私立は約12万〜30万円が支給されます。このほか、都道府県は私立に通う生徒向けに、独自の上乗せをしています。

所得制限があります 年収910万円未満の世帯が対象 

 財子 所得制限があるんですよね。

 陽子 そうですね。今どんぶりさん一家の年収は?

 財子 700万円程度です。

 陽子 国の就学支援金は、年収約910万円未満の世帯が対象です。税太くんたちが高校生になるころ、条件が今のままなら、国からも東京都からも支援が得られるでしょう=表参照。

年収は源泉徴収票ではなく、課税証明書で確認しよう

 財子 少し安心できますね。

 陽子 対象世帯の年収の目安は、「両親の一方が働いていて、中学生と高校生の子がいる4人家族」がモデルなので、家族構成などによって変わります。正確には、前年の住民税額を基にした額が基準となりますので、源泉徴収票ではなく、課税証明書で確認してください。就学支援金は4月から拡充される予定です。次回、詳しくお話ししますね。

監修・八木陽子

写真

 東京都在住。1男1女の母。出版社勤務をへて独立。2001年、ファイナンシャルプランナーの資格を取得後、マネー記事の執筆やプロデュース、セミナーなどの仕事をする。05年、親子でお金と仕事を学ぶ団体「キッズ・マネー・ステーション」を設立。08年、家計やキャリアに関する相談業務を行う「株式会社イー・カンパニー」を設立した。著書に「6歳からのお金入門」(ダイヤモンド社)、「10歳から知っておきたいお金の心得」(えほんの杜)など。

※「どんぶり一家のマネー術」は毎月第1金曜に掲載します。次回の掲載は3月6日です。