新型コロナウイルス感染拡大防止のため一斉休校になった小中高校などの4月再開に向け、文部科学省は24日、換気の徹底や近距離での会話の際のマスク着用、毎朝の検温などを明記した指針を都道府県教育委員会などに通知した。

「学校や家庭、地域でマスクを作って」

 入手が困難になっているマスクについて、文科省の担当者は「学校や家庭、地域でマスクを作ってもらう活動を推奨したい」と説明した。指針は19日の専門家会議の分析や提言を踏まえ、「換気の悪い密閉空間」「多くの人が密集」「近距離での会話や発声」という3つの条件が重なる場を徹底的に避けることが大事だと指摘。各地の感染状況を踏まえ、新学期以降も十分な警戒が必要とした。

 指針では、給食の前に児童生徒ら全員が手洗いを徹底するほか、食事中の飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、机を向かい合わせにしないこと、会話を控えることなどを例示して対応を求めた。

部活でも「3条件」ケアへの工夫求める

 部活動についても、3つの条件が重ならないよう、教員や指導員が内容を工夫し、部室に一斉に集まらず、利用時間も短くすることなどを求めた。

 柔道の組み手や寝技など密着性の高い実技の指導や、各教科で子ども同士が話し合うアクティブ・ラーニングなどを行う際の具体的な注意事項などは、本年度中にQ&A形式でまとめて公表するとしている。換気をする頻度などの基準についても示す方針という。

 入学式や始業式については「3つの条件が重なることのないよう、感染拡大防止の対策を講じること」を要請。このほかの学校行事については開催方法を工夫するほか、延期するなどの選択肢も明記した。

感染者が出たら、出席停止か臨時休校に

 児童生徒や教職員の感染が判明した場合の臨時休校に関する指針も通知。学校での活動、地域の感染状況などを総合的に考慮し、都道府県の衛生部局と相談した上で本人らを出席停止にするか、臨時休校にするか判断するよう求めた。オーバーシュート(爆発的患者急増)が起きた場合、国から改めて休校を要請する可能性もあるとしている。

 このほか、一斉休校で学習に著しい遅れが生じないよう、可能な限り、2020年度の教育課程内で補充授業などを行うことや、放課後児童クラブで児童が密集しないよう学校施設を積極的に開放することなどを求めた。補充授業などに関し、各自治体の判断で長期休業を短縮したり、土曜に授業をしたりすることは可能だが、児童生徒や教職員の過重な負担にならないよう配慮する必要があると明記。児童生徒が別の学校に進学する場合について、担当者は「学習状況を進学先の先生に引き継ぎ、工夫して漏れのない形で指導してほしい」と説明した。