画面に映る教員の動きをまねする子どもたち=いずれも世田谷区の弦巻小で


 新型コロナ対策で広がるオンライン授業。東京都世田谷区の区立弦巻小学校では体育でも導入している。教員が校内で体幹トレーニングなどを行い、その様子を自らタブレット端末で撮影し、教室や自宅にいる子どもたちに向けて生配信。一緒に体を動かし、運動不足を解消しようとしている。区教委によると、先駆的な取り組みという。

先生が「ソーラン節」踊って配信

 弦巻小学校の5年生約120人はコロナ禍の中、登校して授業を受けたり、自宅でタブレットを使ったりして学習を続けており、体育にオンライン授業が取り入れられた。

 9日午後の体育は4クラスが合同で行った。校内で教員の中村恵さん(25)がソーラン節を踊り、この模様をタブレットで撮影して配信。各教室にあるテレビにその姿が映り、体操着姿の子どもたちがこれを見ながらソーラン節を練習した。

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校内で、撮影のために体を動かす教員(右)と、家庭にいる子どもにタブレットを通じて声を掛ける教員


他の先生が見回り、家庭に声掛け

 一方、在宅学習をしている子どもたちも自宅で、タブレットに映る中村さんの動作を実際に体を動かしながら学んだ。

 5年生を担当する教員は中村さん以外に3人おり、手分けして各教室を巡回したり、タブレットを通じて各家庭にいる子どもたちに声を掛けたりして指導した。

 教員の西本彩夏さん(27)は「一人で教室と在宅の子どもたちを同時に見るのは大変ですが、教員が複数いるから可能。子どもたち同士にも一体感が生まれるのでは」と話した。

区教委は教科を一律に指定せず 

 オンライン授業を巡り、世田谷区教委は一律に教科を指定していないため、各学校や学年で導入科目や頻度は異なるが、実技教科の生配信は珍しいという。

 世田谷区では13日以降、各家庭の判断で、登校して対面授業か自宅でオンライン授業かを選べるようにしたが、今後も感染拡大によって登校が制限される事態に備え、オンライン授業に取り組みやすい環境を整える方針。

[元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年9月16日]