小金井市が市立保育園5園のうち老朽化した3園を廃止する方針を示した問題で、市は9日、市内で保護者向け説明会を初めて開いた。市民や市議会は唐突な廃止方針に反発してきたが、西岡真一郎市長は、保育園の老朽化に伴う園児の安全面を懸念し「将来を見据えた判断をした」などと理解を求めた。説明会は10日以降も保護者向け、市民向けに開かれる予定。

初めて開かれた保護者説明会で質問に答える西岡真一郎市長(中)=小金井市で


50人が出席 保育の質の確保を問う声も 

 西岡市長は「(説明会開催まで)長い時間がかかり、大変申し訳なく思う」と陳謝し「廃園は大変苦しい決断だった」と述べた。

 説明会は午前、午後の2回開かれ、計約50人の保護者が出席した。保護者からは「保育園を建て替えの対象外にするのはなぜか」と疑問の声が上がり、廃園までの段階的縮小による園児の心理面への影響、公立保育園の数が減る中での「保育の質の確保」についても質問が出た。

財政効果は27億円 「サービス向上に」

 西岡市長は廃園による財政効果を約27億円とし「子育て支援など市民サービスの向上に充てたい」「保育の質の向上を強力に進めていく」と強調した。市保育課に「巡回保育支援チーム」を設けることも明らかにした。

 廃止の方針が示されている保育園は、さくら(貫井北町)、くりのみ(東町)、わかたけ(前原町)。くりのみ、さくらは2023年春から0歳児の募集を止め、段階的に縮小し、2028年春に廃園。わかたけは2園の状況を見ながら廃園計画を決めるという。

[元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年10月10日]