小田急電鉄が設置したベビーケアルーム=下北沢駅で


 小田急電鉄が今月から授乳などに使える個室スペース「ベビーケアルーム」を小田急線7駅に設置している。無料で同社は「移動の際に気軽に使ってほしい」と呼び掛けている。

下北沢駅など 20分単位で無料

 代々木八幡、下北沢、登戸、相模大野、秦野、大和、鶴間の各駅に設置。個室は子育てに関わる事業を展開している会社「Trim」(横浜市)が開発した可動式施設「mamaro(ママロ)」で、高さ1.9メートル、広さ1.28平方メートルの箱型。ソファやコンセント、子育て情報が検索できるモニターも備える。


 20分単位で利用でき、授乳や子どものおむつ交換、寝かしつけ、休憩なども可能。ごみ箱はないが、駅員が巡回清掃する。

 下北沢駅の施設を通りがかった子育て中の30代女性は「授乳は駅ビルなどを探していたが、構内にあると便利。使いたい」と話した。小田急は利用状況をみて、他駅への設置も検討する。