学校で子どもらがマスクを外したくても外せない状況を避けるため、千葉県教委は、教職員が率先してマスクを外して指導することなどを盛り込んだ通知を各市町村教委などに出した。熊谷俊人知事は25日の定例会見で「同調圧力や惰性で着用が続かないような環境作りが必要だ」と述べた。

「周囲が気になり外しづらい」との声

 通知は19日付。千葉県教委は4月28日に「学校教育活動ではマスク着用を求めないことが基本」と通知していたが、県の相談窓口には児童や生徒から「周囲が気になり外しづらい」との声が寄せられていた。

 通知では、マスクの着脱は個人の判断を尊重し、基礎疾患がある場合など着用を必要とする人に配慮しながら、「学校生活全般で原則マスク着用は不要」と説明。自ら外す選択ができない状況が生じないよう、教職員が率先してマスクを外したり、着用の必要がない場面を伝えたりする必要があるとした。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年5月26日