北大西洋に面するポルトガルのエリセイラにあるライトハンダー「Ribeira D’Ilhas」を舞台に1週間に渡って開催されたCS(チャレンジャー・シリーズ)の第2戦『MEO Vissla Pro Ericeira』が現地時間10月9日にファイナルデイを迎えた。

カリフォルニア・ハンティントンビーチで開催された初戦『US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido』と同様にCT選手も参加して特にブラジリアンのイタロ・フェレイラがイベント前に話題になっていたものの、Round of 48で4位敗退。

CSイベントに全て参加する予定の五十嵐カノアは初戦の3位とは一転して25位でフィニッシュしていた。

松田詩野が5位 大原洋人が9位

(5位の松田詩野)
PHOTO: © WSL/Poullenot

今回もアジアリージョナルから大原洋人、村上舜、稲葉玲王、西修司、和井田理央。
都筑有夢路、前田マヒナ、松田詩野、黒川日菜子、野中美波。
CTリプレイメントとして脇田紗良が参加。

ハンティントンビーチでQF進出の5位に入った脇田紗良に続き、ポルトガルでは松田詩野が5位に入り、5,000ポイントを獲得。
総合ランキングでも14位まで浮上。脇田紗良が15位とCTクオリファイラインの6位以内に近づいている。

メンズではRound of 16まで勝ち上がった大原洋人が9位で3,500ポイントを獲得。
22位まで一気に浮上した一方、Round of 96で敗退した村上舜はランクダウンながらクオリファイ圏内の11位に留まっている。

フランス、ハワイと残り2戦。
クオリファイを果たすには上位入賞が必要になる。

(大原洋人は9位)
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ジークが3度目のメジャーイベント優勝でトップに立つ

(優勝したエゼキエル・ラウ)
PHOTO: © WSL/Poullenot

今回のポルトガル戦は風の影響が入りながらもワールドクラスのライトハンダーの名を証明した「Ribeira D’Ilhas」でどれだけパワフルに波を刻み、危険なクローズセクションをメイクするかの勝負だった。
優勝したジークことエゼキエル・ラウ(HAW)は一貫して安定したライディングを披露。
アマチュア時代から争ってきた強豪ナット・ヤング(USA)をSFで下し、ファイナルではジャクソン・ベイカー(AUS)を序盤の時点で追い込んで圧勝した。

ジークはケリー・スレーターがホスト役を務め、アメリカ「ABC」放送で8月から公開されたサーフィン版・リアリティ番組『The Ultimate Surfer』で優勝しており、賞金10万ドルと来年のCTのワイルドカード3枚を手に入れている。
この時のケリーのアドバイスが活かされたと共に彼のCT返り咲きへの熱意が勝利を呼び込んだのだろう。

(ジークが3度目のメジャーイベント制覇)
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「数年前にツアーから脱落して以来、何とか復活しようと頑張ってきたんだ。ここで勝てて最高の気分だよ。この大会が自分にとって良いものになると考え、集中して取り組んだ。長い間一生懸命練習して手に入れた勝利に興奮しているよ。自分を助けてくれた全ての人に感謝する」

初戦では9位とまずまずのスタートを切っていたジーク。
今回の優勝で10,000ポイントを獲得して34位から一気にカレントリーダーの座を手に入れた。
特に最終戦のハワイ・サンセットビーチは優勝経験もある得意の場所なので、このまま集中していけばワイルドカード3枚を他の選手に渡すことも可能性だ。

ウィメンズはダークホースが優勝

(優勝したルアーナ)
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序盤に勝負が決まってしまったメンズサイドと違い、ウィメンズサイドはドラマティックなファイナルになった。

ハンティントンビーチに引き続いてファイナルに進出したガブリエラ・ブライアン(HAW)と無名のルアーナ・シルヴァ(HAW)とのカードは開始10分でガブリエラが17.13、ルアーナが16.13のトータルスコアを出していた。
シングルスコアで9.80と上回っていたルアーナはバックアップスコアを見つけられず、ガブリエラリードのままで20分が経過。
残り時間15秒、ルアーナがニード7.33のシチュエーションで8.23を叩き出して逆転勝利を収めた。

(ルアーナ・シルヴァ)
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(ガブリエラ・ブライアン)
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「ただ嬉しい。そんな言葉しか見つからないわ。ファイナルでガブリエラとの勝負。厳しいと思っていたけど、最後にチャンスが訪れたの。自分のサーフィンが出せて最高の気分よ」

今回の優勝で10,000ポイントを獲得したルアーナはクオリファイ圏内の3位まで浮上。
2位のガブリエラは2戦続けて8,000ポイントを獲得して総合では21,000ポイントと2位以下を大きく引き離している。

次のCS第3戦は10月16日〜24日に開催される『Quiksilver Pro France』&『ROXY Pro France』
フランスの美しいビーチブレイクが舞台になる。

『MEO Vissla Pro Ericeira』結果

メンズ
1位 エゼキエル・ラウ(HAW)
2位 ジャクソン・ベイカー(AUS)
3位 ナット・ヤング(USA)、イーマイカラニ・デヴォルト(HAW)
5位 ジョーダン・ローラー(AUS)、カルロス・ムニョス(CRI)、デュラン・モファット(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)

ウィメンズ
1位 ルアーナ・シルヴァ(HAW)
2位 ガブリエラ・ブライアン(HAW)
3位 ポーリン・アドゥ(FRA)、アリアナ・オチョア(ESP)
5位 シルヴァナ・リマ(BRA)、松田詩野(JPN)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)

2021年CSランキング

メンズ
1位 エゼキエル・ラウ(HAW) 14,250pt
2位 ジェイク・マーシャル(USA) 12,500pt
3位 イーマイカラニ・デヴォルト(HAW) 12,000pt
4位 ナット・ヤング(USA) 11,900pt
5位 グリフィン・コラピント(USA) 10,750pt
…11位 村上舜(JPN) 8,850pt
…22位 大原洋人(JPN) 7,250pt

ウィメンズ
1位 ガブリエラ・ブライアン(HAW) 21,000pt
2位 ブリッサ・ヘネシー(CRI) 13,300pt
3位 ルアーナ・シルヴァ(HAW) 12,100pt
4位 ポーリン・アドゥ(FRA) 11,550pt
5位 ケイトリン・シマーズ(USA) 11,200pt
5位 アリアナ・オチョア(ESP) 11,200pt
…14位 松田詩野(JPN) 8,500pt
…15位 脇田紗良(JPN) 8,050pt

WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/

(空海)