ハワイから始まり、ポルトガル、オーストラリアと巡ってきた2022年CTもいよいよ後半戦に突入。

今年は前半5戦終了時点のランキングでミッドシーズンカットが行われ、メンズ24名、ウィメンズ12名で後半戦は争われる。
人数が絞られたことでWSLが以前から構想していたコンパクトなツアーが実現し、本当に良いコンディションの日だけイベントが行われる可能性が高くなる。

後半戦のファーストイベントはインドネシアのG-Landを舞台としたCT第6戦『Quiksilver/ROXY Pro G-Land』
メンズは約20年ぶり、ウィメンズは初開催となり、現地時間6月4日に終了した。

なお、G-Landでは前半戦を休んでいたガブリエル・メディナ(BRA)がワイルドカードで復帰。
優勝は逃したものの、3位に入り、後半戦だけでトップ5、「Rip Curl WSL Finals」に進出する可能性も十分にあると予感させる内容だった。

(元気に復帰したギャビー)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

コナーが3位、カノアが5位

(久々の好成績となったコナー・オレアリー)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

イベント期間中はファイナルデイが最も良く、公式4-6ftレンジのオフショア。バレルが勝負を左右するヒートもあり、インドネシアを代表するリーフブレイクのクオリティの高さを示していた。

ファイナルデイに残ったメンバーでは、今シーズンRound of 16が壁となり、ミッドシーズンカットも危なかったコナー・オレアリー(AUS)がフロントサイドとなるG-Landで快進撃を続け、3位でフィニッシュ。
これは2017年ルーキーイヤーのフィジーでの2位に次ぐCTでの好成績で、ランキングも4つ上げて14位になった。

(再びトップ5入りしたカノア)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

サンセットビーチでの2位をピークとなり、オーストラリアレッグでは17位が2戦続いた五十嵐カノア(JPN)は今シーズン3度目の5位。
ランキングも6位から4位に浮上して念願の「Rip Curl WSL Finals」進出も見えてきた。

フランスのジョアンがシーズン初優勝

(優勝したジョアン)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

CTの中では小柄な体格ながら、レユニオン島出身でリーフブレイクに慣れているジョアン・ディファイ(FRA)がウィメンズサイドで優勝。
彼女は2016年にフィジーのクラウドブレイク、2018年にバリのウルワツで優勝経験があり、同じレフトのリーフブレイクであるのG-Landでも優勝候補だった。
ウィメンズ初のG-Landイベントを制し、ランキングも3位にジャンプアップした。

(バレルを狙うジョアン)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

「長い1週間のジャングル滞在。今日のG-Landの波は完璧で、本当に特別な優勝だわ。常にカリッサ・ムーアを倒すのは難しい。ファイナルでは後半に追い上げてきて、凄い接戦に持ち込んできた。レユニオン出身の私にとって、インド洋はホームだし、インドネシアでは優勝もしている。G-Landで優勝した最初の女性として、このような素晴らしい場所での優勝は特別な感じがするわ」

ランキングでは今シーズン3度目の2位となった カリッサ・ムーア(HAW)が遂にブリッサ・ヘネシー(CRI)を抜いてトップへ。
ポイント差から考えると「Rip Curl WSL Finals」進出はほぼ確実だろう。

『Roxy Pro G-Land』結果
1位 ジョアン・ディファイ(FRA)
2位 カリッサ・ムーア(HAW)
3位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ブロンテ・マコーレー(AUS)
5位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、ステファニー・ギルモア(AUS)

『Roxy Pro G-Land』終了後のランキング
1位 カリッサ・ムーア(HAW) 32,095pt
2位 ブリッサ・ヘネシー(CRI) 30,320pt
3位 ジョアン・ディファイ(FRA) 28,980pt
4位 タイラー・ライト(AUS) 26,050pt
5位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA) 23,915pt

(今年もコンスタントなカリッサ・ムーア)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

(神がかった強さを見せたロボ)
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メンズはロボがCT2連勝

5月のウェスタンオーストラリアの『Margaret River Pro』で念願の地元での優勝を決めたロボことジャック・ロビンソン(AUS)がこのG-Landでもスイッチが入ったまま神がかった強さを見せた。

SFでガブリエル・メディナ、ファイナルでフィリッペ・トレドと二人の強豪ブラジリアンを相手に連続でブザービーターに成功。
前半と後半を跨ぐCT2連勝でランキング2位に浮上。24歳の若きオージーのワールドタイトル獲得が現実的になってきた。

(メンズでは最もコンスタントなフィリッペが首位を維持)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

「最後に波を届けてくれた海に感謝するよ。冷静さと自信を持ち続け、波が来ると信じていた。サーフィンって予測不可能で、だからこそ素晴らしいスポーツなんだよね。一つ一つのイベントを大切にして集中力を保ち、連勝を達成した気分は最高さ。この優勝を数日前に亡くなったマーガレットリバーの友人、ジョン・ダットンに捧げたい。彼はG-Landに良く来ていたんだ。最後の波はきっと彼からの贈り物だね。彼の家族に安らぎと良いバイブスが届くように」

ランキングでは今シーズン3度目のファイナル進出となったフィリッペがカレントリーダーの座を維持。
2位にロボで3位は左膝に不安を抱えているジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、4位にカノア、5位にイーサン・ユーイング(AUS)と続く。

次の第7戦は6月12日〜20日に開催される『Surf City El Salvador Pro』
舞台はCT初開催の中米・エルサルバドル。
現在ISAのワールドジュニアが行われているここの波も期待出来そうだ。

PHOTO: © WSL/Ed Sloane

『Quiksilver Pro G-Land』結果
1位 ジャック・ロビンソン(AUS)
2位 フィリッペ・トレド(BRA)
3位 ガブリエル・メディナ(BRA)、コナー・オレアリー(AUS)
5位 ジャドソン・アンドレ(BRA)、五十嵐カノア(JPN)、グリフィン・コラピント(USA)、マシュー・マクギリヴレイ(ZAF)

『Quiksilver Pro G-Land』終了後のランキング
1位 フィリッペ・トレド(BRA) 32,240pt
2位 ジャック・ロビンソン(AUS) 32,160pt
3位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) 26,695pt
4位 五十嵐カノア(JPN) 23,365pt
5位 イーサン・ユーイング(AUS) 22,905pt

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)