F+(エフプラス)

この写真はエルサルバドルでの試合を前に行われた、セレモニーでの民族舞踊のお面と衣装。いや〜、いるよね、こういう人(笑)。バリ風でもあり、日本の天狗風でもあり、アジアから遠く離れた中央アメリカの国であるエルサルバドルでも、人間が人間を見る感性って似てるんだなぁ、と感心しきり。

(Gランドでのジョン・ジョン・フローレンス)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

まもなく試合がスタートするけど、ケリーもジョンジョンも出ないようで、ちょっと寂しいって人が多いかな。Gランドでコルセット姿だったジョン様だけど、結局かなり悪そうで、リリースによればtorn MCL、MCLは膝の内側側副じん帯(ないそくがわふくじんたい)、torn はズタズタ。tornの類義語にraggedってのもあるけど、こちらの意味はボロボロ。つまり、ひざの内側側副じん帯ズタボロ、つまりじん帯損傷ですかね。
ジョンジョンは、膝の前十字じん帯(こちらはACLですが)、も手術していて、まぁ、ひざ周りにあるじん帯に順に負荷がかかっちゃう感じというか、スポーツ選手では前十字と内側側副じん帯両方損傷いうのはけっこうあるようで、ひとつを傷つけばそれをかばってもうひとつに過大な負荷がかかる、みたいなことで、ひざという組織を構成する様々な部分に順に問題が出てくるのはありがちだ。膝というのはサーフィンではおそらく最も負荷のかかる部位と思われるだけに、ひざの故障というのはサーファーにはとても多いし、ひどい場合は選手生命に直結する深刻な問題になる。

(ジョン・ジョン・フローレンス)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

それにしてもジョン様の場合、子供の頃はともかく、プロとしてのキャリアの大半を膝の故障と戦っているというか、本来ならもっともっとケリーの記録に近い感じで勝ち続けたかもしれないものを、ひざのじん帯損傷でストップかけられまくっている感がある。ケガで取りこぼした試合がいくつあることか。今回だってこの欠場は、ファイナルファイブには命取りかもしれない。回復にどのぐらい時間がかかるのかわからないけど、ここまで膝の故障を繰り返す選手もそう多くないように思う。ガラスの膝を持つ男だ。

怪我というのは年中やってる選手とあまりしない選手にきっちり分かれるような気がする。ケリーなんてJベイで骨折するまで故障らしい故障ってしたことないんじゃないだろうか、と思うぐらい、長いキャリアのわりには故障の少ない選手だ。
まぁ、あのレベルで今のリスキーな技をクリティカルなポケットでする、となれば選手の肉体にはかなりの負荷がかかるのは間違いない。鍛え上げた肉体の限界の力を使ってサーフするので、ひとつ間違えば肉体が悲鳴を上げ、故障となる。そういう意味でもタイトルレースというものは文字通りのサバイバルゲームだし、シーズンを通して怪我無く戦う身体作り、ケガをしにくいフォーム作り、というのもひとつの条件と言えるかもしれない。

ケリーは具体的な欠場の理由がなかったけど、まぁ、現状の成績(15位)でファイナルファイブはこの先ひとつ優勝して初めて現実的になる感じで、だいぶ遠いといえるし、ある意味6番も22番も同じなので、エルサルバドル遠いし、別にいいかな、って感じなんだろうと思う。エルサルバドルが法定通貨に採用したビットコインの急落でデフォルトも懸念されてる現在、治安の悪化も懸念されると見る向きもあり、まぁ、そういうところ避けておこうかな、かも。おっちゃんとしてはこの先、長期的波予報見つつのスポット参戦とかかもね。

(フィリッペ・トレド)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

(ジャック・ロビンソン)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

フィリッペとジャックロボのイエロー争い、ガブの後半の奇跡に向けてのチャージあたりが見どころなのかね。とりあえずガブ優勝のイタロ2位とかがこの先の盛り上がりを呼ぶのだろうか。現状6位のイタロとしてはファイナルファイブを逃すってシャレにならないだろうし。

(F+編集長つのだゆき)