波のサイズの測定と言えば、基本的にはビッグウェイブサーフィンで重要視され、ギネス記録さえも存在するほど。

ビッグウェイブサーファーがギネス記録更新となれば、スポンサー契約にも影響を及ぼすほどなので特に重要な要素の一つ。

とは言うものの、現在のビッグウェイブの測定は、基本的に写真をベースとして人間の主観的要素が混じったものとなっています。

つまり、サーファーによっては納得できないものがいるのは自然なこと。このような問題で起こるアスリート同士のいがみ合いや争いごとは悲しいと、名乗りを上げたものが。

その人物とは、気象学を専門とするテディ・アレンと科学&アルゴリズムを専門とするミラン・カーシックで、二人が共同創業者として立ち上げたのが「Henet Wave(ヘネトウェイブ)」。

Henet Waveとは!?

ヘネト(Henet)とはエジプト神話に登場するペリカンの女神を意味し、死後に安全な道へと先導してくれる存在だとか。

ヘネトウェイブという名前に乗せられた思いは、記録を純粋に客観的視点からリアルタイムで測定し、いざこざなくサーファーをガイドしたかったからとのこと。

へネトウェイブによる波の測定法とは!?

一般的に天気予報などで目にする波高は、沖合のブイを使って測定します。

ただしそのスウェルサイズはあくまで沖合のブイデータのため、波がブレイクするインサイドの地形は考慮できないもの。各サーフスポットにおける実際の波のサイズはデータと大きく異なる事もありますが、ヘネトウェイブはそのブイという存在に目を付けることに。

そして生み出したのが、現在特許申請中となっている「Aerial Surf Buoy(空中サーフブイ)」。

ドローンを活用し、空中からブイによるサイズの測定を行ってしまおうという画期的なアイディアとなります。

興味深い点として、アルゴリズムの専門家が共同創業者の一人ということで、波のボトムやトップのデータを組み込み、3Dのアニメーションにするとのこと。

ヘネトウェイブの取り組みとして最も優れた点であるのは、波のサイズ測定に関して主観的な判断を完全に排除し、客観的なデータで測定するというところでしょう。

言ってみれば最も平等であり、誰もが納得しやすい仕組みと言えますね。

ですが、そんな事が簡単に実行できるのか!?

ナザレでのテスト測定

現在のビッグウェイブのギネス世界記録がマークされているのは、ポルトガルのビッグウェイブスポットで知られるナザレ。

そこでヘネトウェイブのメンバーもテストとして、2022年2月25日のビッグスウェルに合わせ、急遽ナザレトリップを実行したとか。

でしたが、ザ・デイ当日はバッテリーチャージャーの不具合により、実際にドローンを飛ばせたのは午前の数時間のみという散々な結果となることに。

まとめ

どんなことでも新たなチャレンジは簡単に成功しないのが当たり前。

ヘネトウェイブが今後、安定してナザレでビッグウェイブのサイズ測定が成功できればと願っています。

ただ、ギネス世界記録に関しては、基本的にギネスは記録測定に関しては専門機関に委ねていて、ビッグウェイブに関してはWSL(ワールドサーフリーグ)。

これまでWSLは主観を交えた測定をしているので、過去の測定を覆されるかもしれないヘネトウェイブの測定を取り入れるのかは微妙な感じもしますが…。

なにはともあれ、ヘネトウェイブは来季となる2022/2023年シーズンに向けてハードウェアとソフトウェアの改良に取り組んでいるとの事なので、今後の動向も楽しみにしたい所です。

公式サイト「Henet Wave」