インディアンジュエリーの「White Buffalo」を冠スポンサーになり、2016年からスタートしたQSイベント。
千葉の鴨川で2回、宮崎のお倉ヶ浜で2回と実績を重ね、今年は静岡の御前崎に舞台を移動して『White Buffalo Omaezaki Pro』として9月1日〜3日に開催された。

最終日は平均ハラ〜ムネサイズでオフショアから日中はサイドオフ、後半にはサイド気味の風に変化して強まる傾向。
特に最後のヒートになったウィメンズQS1,000のファイナルはこの風の影響でヨレた難しいコンディションだった。

都筑有夢路が2019年以来のQS優勝

(QS優勝の都筑有夢路)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

ウィメンズQS1,000は都筑有夢路、脇田紗良、野中美波、黒川日菜子、松永莉奈、松田詩野のCS組が全て出場。
松田詩野は右肩の手術後、初の出場となり、ファーストヒートは勝ち上がったものの、次のRound of 16で敗退を喫してしまった。

地元の佐藤李もこのラウンドで姿を消し、池田美来はQFで敗退。
野中美波、都筑有夢路、都築虹帆、脇田紗良の4名が最終日に残り、マンオンマンヒートの末、都筑有夢路、都築虹帆がファイナルで対決した。

ファイナルは、ほぼ1マニューバー勝負でスコアも伸びず、序盤はスロースタート。僅かに都筑有夢路がリードしてヒートは進行する。

中盤、トップは都筑有夢路で都築虹帆はニード4.80。同じ波に都筑有夢路はライト、都築虹帆はレフトにテイクオフ。
都筑有夢路は1マニューバーながらレールがしっかり入り、大きなスプレーを上げて6.00。都築虹帆はレフトからライトへのセクションに繋ぎ、4.25。
互いにファイナルのハイエストを更新、トータルでは都筑有夢路が10.25で差を広げることに成功した。

(エアーをメイクした都築虹帆)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

後半、都築虹帆はニード6.01。プライオリティを失い、風の影響でコンディションが悪化傾向となる中、ポテンシャルがある波を見つけられず…。
残り1分、都築虹帆は逆に風を利用してエアーをメイク。ジャッジにアピールまでしたライディングは4.60と逆転には届かず、都筑有夢路がリードを保って終了のホーンが鳴った。

「御前崎のビーチで今回感じたのは毎ヒート波が変わっていたことです。ファイナルも波が変わっているように感じたので、その中でスコアを出せたのは嬉しいです。戦略的にはある程度波が割れる場所を自分の中で決め、そこでまず自分のスコアを築いてから後は状況に合わせて動こうかなと思っていました。まだまだ自分のサーフィンをしたいという気持ちはあったのですが、試合だったのでミスをしないように意識しました。今後はISAとCSが続きますが、CTのクオリファイが今年の目標なのでそこを目指して頑張ります」

QSのアジアリージョナルは11月13日〜20日にQS3,000&ウィメンズQS5,000『Taiwan Open of Surfing』が開催。
ハイグレードで他国の選手も多数参加することが予想される。

(目標はCT入りと断言した都筑有夢路)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

加藤翔平がメンズ・プロジュニア初優勝

(勝負の決め手となった加藤翔平のエアー)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

メンズ・プロジュニアは全て4人ヒートで進行。

岩見天獅を始め、加藤翔平、和井田理央の弟、和井田龍貴、オーストラリア帰りの藤本世音と強豪揃いのファイナル。

序盤は藤本世音、岩見天獅、加藤翔平がトータルスコアでほぼ横並びになった一方、和井田龍貴が角度のあるエアーリバースをメイクして7.00。
バックアップは1.75ながら3位に浮上。すぐに加藤翔平もクリーンなエアーリバースのメイクで6.25を出してトータル10.35でトップに立つ。

(兄譲りのエアーを披露した和井田龍貴)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

中盤、和井田龍貴は4.00を出してトータル11.00でトップへ。2位の加藤翔平はニード4.76。4位の岩見天獅は一人左側のバンクへ移動した。

後半、加藤翔平がフィンを抜いた1マニューバーで4.80を出して逆転に成功。2位に下がった和井田龍貴はニード4.05。
終了間際、和井田龍貴はプラオリティを持つ加藤翔平のマークを外すが、ポテンシャルがある波には乗れず、加藤翔平が優勝を決めた。

「本当に嬉しいです。怪我で半年くらいは自分のサーフィンができなくて結構メンタルとかも落ち込んだ部分もあったのですが、やっと地に足がついた感じで自分のサーフィンができて凄く幸せです。ワールドジュニアの代表については、もう一戦南房総で行われるので、このまま勢いに乗って優勝したいと思います」

プロジュニアは10月8日〜9日に千葉県千歳『Minamiboso Pro Junior』が開催予定。
ワールドジュニア出場は2枠が予定されており、現在ランキングトップは岩見天獅。
加藤翔平はインドネシアを欠場しているために9位だが、まだチャンスは残されている。

(岩見天獅)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

(藤本世音)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

(プロジュニア初優勝の加藤翔平)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

(メンズ・プロジュニアのファイナリスト)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

ウィメンズ・プロジュニアは都築虹帆が優勝でランキング2位に浮上

(プロジュニアで優勝した都築虹帆)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

ウィメンズ・プロジュニアも全て4人ヒートで進行。

ファイナリストはQSでもファイナルに残った都築虹帆、今シーズン2勝でランキングトップの松岡亜音、JPSA2連勝中の中塩佳那、地元の佐藤李。

ファイナルは序盤から4人共にエンジン全開の中、中塩佳那と都築虹帆が共に6ポイント台を出し、5ポイント台のバックアップスコアでシーソーゲームを繰り広げる。

(中塩佳那)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

後半、トップは都築虹帆、2位は中塩佳那でニード6.36。更に3位の松岡亜音がフロントサイドで6.50を出して追い上げる。
2位の中塩佳那は3人から離れて終始左側のバンクを狙い、ラスト3分でライトの波を掴むがスコアは伸びず…。
都築虹帆が見事に逃げ切り、今シーズンのプロジュニアで初優勝を決め、ランキングでは4位から2位に浮上した。

(松岡亜音)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

(地元の佐藤李)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

「今回のサーフボードはこのために温めていたもので、最後までライディングを十分に出させてくれたので、凄い良かったなと思います。御前崎は小さい頃から両親と一緒に遊びに来ていたので、こうして大会で優勝することができて更に嬉しいです。ワールドジュニアについては、凄い意識して頑張っていたので、やっと1位をとれて嬉しいです。目標はワールドジュニアに一歩近づいたのですが、もう一戦試合があるので頑張って日本代表になり、世界に出ることができたらそこで優勝してワールドチャンピオンになりたいです」

河村海沙をコーチに2ディビジョンでファイナルに残り、優勝まで決めた都築虹帆。
静波サーフスタジアムではエアリアルの練習にも精進してQSのファイナルではメイクまでしている。
この世代の日本のトップは確実に世界に近づいているので、12月のワールドジュニアこと『WSL Junior Championships』が非常に楽しみだ。

(ウィメンズ・プロジュニアのファイナリスト)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

(White Buffaloのブース)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

(最終日は多くの観客が集まった)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

(食べ物のブースも並んだ)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

『White Buffalo Omaezaki Pro』結果
ウィメンズQS1,000
1位 都筑有夢路
2位 都築虹帆
3位 野中美波、脇田紗良

メンズ・プロジュニア
1位 加藤翔平
2位 和井田龍貴
3位 岩見天獅
4位 藤本世音

ウィメンズ・プロジュニア
1位 都築虹帆
2位 中塩佳那
3位 松岡亜音
4位 佐藤李

「ベストライディング賞」(賞金10万円)
ウィメンズQS1000
都筑有夢路(7.85ポイント)
メンズ・プロジュニア
金沢呂偉(9.00ポイント)
ウィメンズ・プロジュニア
中塩佳那(8.00ポイント)

「ベストエアリアル賞」(往復ペアチケット)
和井田龍貴(7.00ポイント)

「ベストトータルスコア賞」(シチズン プロマスター マリンシリーズ)
金沢呂偉(17.00ポイント)

『White Buffalo Omaezaki Pro』公式サイト
https://www.wb-omaezakipro.com/

(空海)