かつて世界中でサーフィンの普及に努めていたハワイのデューク・カハナモクのスピリットが100年以上の歳月を経て、サーフィン史上初のオリンピックの金メダリスト、カリッサ・ムーアによって受け継がれている。

「デューク・カハナモクは私達のアロハ大使よ。最近、彼のドキュメンタリーを見て彼の人生やいかに無条件に愛と優しさをもって人々に接していたかを知ることが出来たの。彼は世界各地にサーフィンを広め、オリンピックでサーフィンを披露することを夢見ていたのよ。ハワイアンとして彼が行ってきたことを知り、世界中を旅して同じアロハ・スピリットを共有することを私もしていきたい。デュークの夢を実現するために今日ここに集まってくれたISAの皆んなとフェルナンドに心から感謝したい」

カリッサはメダル獲得後のスピーチでこのように話していた。

そのカリッサがアメリカ合衆国のホストタウンに登録され、交流事業を推進している静岡県牧之原市と連携。
2022年5月には牧之原市内の相良高校の生徒とのWeb交流会を開催した。
相良高校では2022年春にサーフィンサークルが新設されており、グローバルチャレンジサークルの生徒と共に英語で質問を行っていた。

「サーフィンはただ波に乗る以上の素晴らしさがある」カリッサ・ムーアが牧之原市の高校生と交流

そして、国境を跨ぐ規制が緩んだ今秋、カリッサは念願の来日を果たし、自身が設立した「ムーア・アロハ財団」に加え、「USAサーフィン」と連携して静岡県でトレーニングキャンプを実施した。

下田中学校生徒との交流

(大野修聖プロも参加)
PHOTO: © 水口知己

トレーニングキャンプは10月28日〜31日に下田で行われた。
参加したのは全国で2番目に設立されたサーフィン部、下田中学校サーフィン部を中心とした生徒。

カリッサを始め、USAサーフィン代表選手であるカイ・クシュナー。
カリッサの父でコーチも務めるクリストファー・ムーア、カイ・クシュナーの父で元プロサーファーのウォーレン・クシュナー。
コーディネーターのジョン・オオモリ氏が訪れ、ヨガでの呼吸法や栄養学、英語のレッスン。
サーフィンセッションや清掃活動等の社会奉仕教育を実施した。
また、下田出身の大野修聖プロも協力していた。

PHOTO: © 水口知己

「ムーア・アロハ財団」が日本でトレーニングキャンプを行うのは初。
これはただのトレーニングキャンプではなく、「愛情・親切さ・穏やかさ・謙虚さ・忍耐」というアロハの精神を広める活動でもある。

トレーニングキャンプの最終日にはカリッサが以下の言葉を残している。

「この2日間本当に楽しかったです。こちらも学ぶことが多く、子供たちからアロハスピリット(ALOHAの精神)を感じました。来年はみなさんとハワイで会えることを願っています」

PHOTO: © 水口知己

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カリッサは下田市滞在の最終日に市長のもとに表敬訪問。
このキャンプの成果と来年以降も子供たちとの交流を続けていきたいと話し、その後は市内を散策して午後には牧之原市へと移動した。

11月1 日からは静波サーフスタジアムで牧之原市の相良高校の生徒と交流。文化の日となる11月3日には下田中学校生徒も合流して一緒にサーフィン体験を実施する予定だ。

(空海)