CT選手の中でもコアなファンが多いコロへ・アンディーノがカリフォルニアのサンタクルーズ「スティーマーレーン」で開催されたQS1,000『O’Neill Cold Water Classic』で優勝した。

通常、CT選手がローグレードのQSで優勝しても大きな話題にはならないが、コロへの場合はパンデミックでツアーが中止された2020年も含めると3年振りの輝かしい結果となり、ビーチ凱旋はCTで優勝したような盛り上がり方だった。

”ワオ!昨日は色々な意味で特別な一日だった。前シーズンからの復帰は、自分や家族にとってとても難しいものだったんだ。今回、2023年シーズンに向けて優勝という結果を残すことができた。モチベーションにもなるし、特別な気持ちさ”

怪我と移籍

(カリフォルニアを代表するライトのポイントブレイク、スティーマーレーンで大きなスプレーを飛ばすコロへ)
PHOTO: © WSL/Andrew Nichols

カリフォルニア・サンクレメンテ出身のコロへ。

2012年からのCTキャリアは元CT選手の父ディノの息子として注目されてスタートした。

プロスポーツの世界での2世選手は親の存在がプレッシャーになるのか、大成しないことが多いが、コロへの場合は実力もさることながら、スタイリッシュなライディングとルックスで数年後には父の影が全くなくなり、CTにはなくてはならない存在までに成長した。

(父ディノは今でも常に側にいる)
PHOTO: © WSL/Kenny Morris

現在28歳のコロへのキャリアのピークは今のところ2016年のランキング4位。
まだCT優勝は成し遂げていないが、タイトル争いに絡んだシーズンも数回ある。

2020年のツアー中止の後、2021年はノースショアで痛めた足首がシーズン前半のオーストラリアで再発して全7戦の内、5戦を欠場。最悪のシーズンになった。

古巣のHurleyを離れ、O’NEILLに移籍して心機一転となった2022年も開幕戦で最下位。
後半戦はエルサルバドルから3戦続けて一コケで最終戦もキャンセルした。

足首の手術を経て出場した2021年開催の東京五輪でも結果を残せず、『2022 ISA World Surfing Games』もファイナル直前で敗退と紆余曲折だったここ数年のアスリート人生に今回の優勝でようやく光が差し込んだのだ。

タロウ・ワタナベとのファイナル

(タロウ・ワタナベ)
PHOTO: © WSL/Andrew Nichols

今回の『O’Neill Cold Water Classic』はQSの北米リージョナルという位置付けだったが、コロへの他、サンクレメンテの弟分グリフィン・コラピントも参加。
ローカルのナット・ヤングやメジャー選手も参加して波が良かったこともあり、ローグレードとは思えない華やかなイベントになった。

ファイナルはコロへとアメリカ出身ながら両親が日本人のタロウ・ワタナベが争った。
ヒートは7.93と5.17を出したタロウがリード、コロへは7.17をスコアした後、止んでしまった波に苦戦していたが、後半に7.23、7.63を重ねて逆転優勝。
コロへのワールドクラスのフロントサイドカービングの前にタロウは優勝を逃した。

(エアーリバースもメイクしたコロへ)
PHOTO: © WSL/Andrew Nichols

「ここサンタクルーズは大好きだよ。レーンでの優勝者リストに自分の名前が掲載されるなんて、本当に嬉しいね。ファイナルでは最後に逆転できた。あれには凄い興奮したよ。タロウがいつかツアーに入ったら、やってくれるだろうね」

コロへはSFでチームメイトのイアン・クレーンを相手に9.77を含むトータル17.77で圧勝。
カービングだけではなく、高さのあるエアリーバースもメイクして観客を湧かせていた。

(ウィメンズは17歳のゾーイ・ベネディットが優勝)
PHOTO: © WSL/Andrew Nichols

なお、ウィメンズはフロリダ出身の17歳、ゾーイ・ベネディットがサンクレメンテ出身のベラ・ケンウォーシーに対して7.33、7.50と2本の7ポイント台を重ねて圧勝。
次はCS最終戦出場のためにハワイに向かう。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)