2022年、コロナ禍で3年ぶりの開催となったクラシック・ロングボードコンテスト『TAITO BEACH CLUB CLASSIC』は日本を代表するロガーの聖地、太東を舞台とした伝統あるイベント。

2023年はいすみ市のサーフタウンフェスタも19回を迎え、コロナ禍前のようにライブイベントやキッズコンテストなどが復活。
5月20日〜21日に『TAITO BEACH CLUB CLASSIC』が開催され、一足先に夏が来たような賑わいだった。

初日は最悪のコンディション

Photo:THE SURF NEWS

『TAITO BEACH CLUB CLASSIC 2023』はメンのクラスが一新され、オープンクラスが無くなり、10歳〜44歳のメンクラスと45歳以上のマスタークラス、60歳以上のレジェンドクラスの3つに変わった。

ウィメンズとビギナークラスは例年通りで、招待プロによる「Log Pro Invitational 〜 Supported by おおきに商店〜」がメン、マスター、ウィメンの3クラスで開催。
メン16名、マスター12名、ウィメン8名と日本のクラシック・ロングボードを代表するメンバーが揃った。

このビーチクラシックに招待されることは、日本のロガーにとって名誉でもある。

そして、憧れの選手との対戦がメン、マスター、ウィメンの上位2名に与えられるということもあり、初日はヒート前から興奮気味の人も多かった。

初日、20日の土曜日は低気圧の影響であいにくのオンショアに雨。

ウネリは徐々に強まったものの、クラシック・ロングボードコンテストには不向きなコンディション。最悪に近い波でメン、マスター、ウィメンの3クラスはファイナルまで一気に進行していた。
実質、オープンクラスの変わりになったメンクラスは悪条件でも波を見極めててノーズをかけ、この大会の本質でもあるスタイルも出していた堀越類、高貫佑麻が目立つ存在だった。

(堀越類)
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(高貫佑麻)
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堀越類はショートボードからSUPまでこなし、今年の種子島でショートボードのJPSAプロ公認を獲得。ロングボードの大会は初参加ということだったが、太東ローカルの小川徹也がシェイプするボードで溢れんばかりの才能を開花させていた。

高貫佑麻はショートボードのプロからクラシックロガーに転向。今年の千倉でロングボードのJPSAプロ公認を獲得していた。彼もまた才能溢れるロガーであり、ノーズだけではなく、スイッチやリバースもスタイリッシュに魅せていた。

最終日は最高のコンディション

Photo:THE SURF NEWS

21日の最終日は低気圧が東に抜けてコンディションも回復。
波数は少ないながら、クラシック・ロングボードコンテスト向けの波に恵まれていた。
気温もジャケットが必要だった初日とは一転、晴れて暑い一日になった。

Log Pro メンではSFで浜瀬海が敗退という波乱もあったが、じっくりと波を待って最後に見せ場を作り、ギャラリーを唸らせていた。
このクラスでは千倉でのJPSAで優勝したばかりの秋本祥平がアウトで波を待ちすぎた他3名を横目にミドルで割れる形良い波で長いノーズとフィニッシュを決めて7.83とファイナルのハイエスト。後半、ポジションを変えて見事にリバースを決めた瀬筒雄太だったが、6ポイント止まりで2位。
2本目も揃えた秋本祥平が千倉でのJPSAに続き、今年2勝目を決めた。

(秋本祥平)
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(瀬筒雄太)
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Log Pro マスターは6年連続でJPSAグランドチャンピオン獲得という記録を持つショーロクこと宮内謙至が独特のリラックスしたスタイルのノーズでスコアを稼ぎ、ローカルの小川徹也とトップ争いを演じていた。
DAMAこと林雄一も良い波を掴み、ユージン・ティールは彼らしいスタイルを貫いていたが、6ポイントを2本まとめたショーロクが優勝。
Log Pro メン同様、とても面白いファイナルにギャラリーも盛り上がっていた。

(宮内謙至)
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(小川徹也)
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(DAMA)
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(ユージン・ティール)
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Log Pro ウィメンはブラジル帰りの田岡なつみ、エルサルバドル帰りの吉川広夏がJPSA同様にトップを争い、熾烈な戦いになった。
ちなみに昨年もこの二人が争い、吉川広夏が優勝。リベンジを狙う田岡なつみは一本目で8.33を出して主導権を握っていた。
吉川広夏もジャッジによっては8.50を出すライドを最後に披露したが、トータルでは及ばず、田岡なつみが優勝を決めていた。

(田岡なつみ)
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(吉川広夏)
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おおきに商店

(表彰式ではプレゼンターも務めた植松俊之氏)
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今回のスポンサーを務めた『おおきに商店』は大阪をもっと元気に!もっとおおきに!というキャッチフレーズの企業で、様々な事業を展開している。
大会には代表の植松俊之氏も参加して表彰台では『おおきに商店』のおおきにポーズを広めていた。

来年は20周年となるサーフタウンフェスタ。
どんな展開が待っているか楽しみにしよう!

『おおきに商店』公式サイト
https://shouten.ookini.jp/

『Taito Beach Club Classic』公式サイト
http://taitobeach.jp/

『TAITO BEACH CLUB CLASSIC 2023』結果
Log Pro メン 
1位 秋本祥平
2位 瀬筒雄太
3位 森大騎
4位 増山翔太

Photo:THE SURF NEWS

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Log Pro マスター
1位 宮内謙至
2位 小川徹也
3位 林“DAMA”雄一
4位 ユージン・ティール

Photo:THE SURF NEWS

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Log Pro ウィメン
1位 田岡なつみ
2位 吉川広夏
3位 大村結衣
4位 原田來愛

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メン(10〜44歳)
1位 堀越類
2位 高貫佑麻
3位 門倉寛人
4位 JJ

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マスター(45歳以上)
1位 渡辺真通
2位 山口勇気
3位 有山隆彦
4位 杉本裕樹

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ウィメン
1位 松原純恵
2位 関口紗稀
3位 大塚海音
4位 田中綾帆

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ビギナー
1位 中野真輔
2位 吉原美弥
3位 杉江岳斗
4位 宗庭萱

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レジェンド(60歳以上)
1位 土屋三代治
2位 戸井田雅秋
3位 市川伸治
4位 上原祐一

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現地リポート

(最終日の朝はキッズコンテストが開催)
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(キッズとはいえレベルは高い)
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(後ろから押すプッシュクラス)
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(地元のキッズがチア、ダンスを披露)
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(ショーロクを後押しする小川徹也)
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(浜瀬海)
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(小川徹也)
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(波を待つ瀬筒雄太)
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(瀬筒雄太と森大騎)
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(森大騎はスイッチでレフトへ)
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(最後までメイク)
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(小川徹也の10)
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(小熊海ノ介 )
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(ユージン・ティール)
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(吉川広夏)
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(小川徹也)
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(門倉寛人)
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(秋本祥平)
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(新城譲)
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(瀬筒雄太)
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(秋本祥平)
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(秋本祥平)
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(増山翔太)
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(小川徹也)
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(小川徹也)
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(ピロタンと田岡なつみのラストラン)
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(Log Pro メン)
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(黒本人志)

5/20(土)、21(日) 『SURF TOWN FESTA 2023』開催のお知らせ

5/20(土)、21(日)『TAITO BEACH CLUB CLASSIC 2023』開催が決定!4/24(月)からエントリー開始!

クラシック・ロングボードコンテスト『TAITO BEACH CLUB CLASSIC 2022』現地リポート