いわゆる袴田事件いわゆる袴田事件をめぐり、東京高裁が出した再審開始決定について検察が最高裁に抗告する方向で検討していることが分かりました。いま行われてい第2次再審請求は始まってからすでに15年となっています。

弁護団が姉・ひで子さんを請求人として、2度目の再審請求を申し立てたのは2008年のことでした。

2014年3月 静岡地裁の再審開始決定で、袴田さんは48年ぶりに釈放されました。

しかし、検察側が即時抗告し、2018年 東京高裁は静岡地裁の再審開始決定を取り消しました。

姉・袴田ひで子さん:
残念でございます。何をかいわんや、次に向かって進みます

弁護団が特別抗告し、2020年 最高裁は「審理が不十分」として、東京高裁に審理を差し戻しました。

弁護団事務局長・小川秀世弁護士:
我々の主張を正しく理解してもらって、今回の決定が出されたと思っています。

差し戻し審では「血痕の色の変化、犯行着衣の信用性」が審理されました。

そして2023年3月13日、東京高裁は裁判のやり直しを認める判断を示しました。

釈放から9年、2度目の再審請求から15年。30歳で逮捕された袴田さんは、すでに87歳となっています。