「池袋駅」まで30分以内、中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2021年版

JR各線をはじめ東武東上線、西武池袋線、東京メトロの丸ノ内線・有楽町線・副都心線が乗り入れる一大ターミナル・池袋駅。新宿や渋谷に並ぶ都内屈指の繁華街として知られ、駅周辺には多彩な商業施設がひしめいている。そんな池袋駅まで30分以内で行くことができるうえ、中古マンションの価格相場が安い駅を調査した。専有面積20平米以上〜50平米未満の「シングル向け」と、専有面積50平米以上〜80平米未満の「カップル&ファミリー向け」、それぞれの中古マンションの価格相場が安い駅TOP10をご紹介しよう。
●池袋駅まで30分以内の価格相場が安い駅TOP10

【シングル向け】
順位/駅名/価格相場(主な沿線/所在地/池袋駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 川口 1875万円(JR京浜東北・根岸線/埼玉県川口市/15分/1回)
2位 志村坂上 2080万円(都営三田線/東京都板橋区/18分/1回)
3位 ときわ台 2289.5万円(東武東上線/東京都板橋区/9分/0回)
4位 中板橋 2380万円(東武東上線/東京都板橋区/8分/0回)
4位 大山 2380万円(東武東上線/東京都板橋区/6分/0回)
6位 板橋区役所前 2390万円(都営三田線/東京都板橋区/13分/1回)
7位 荻窪 2440万円(JR総武線/東京都杉並区/21分/1回)
8位 下板橋 2474.5万円(東武東上線/東京都豊島区/3分/0回)
9位 板橋本町 2480万円(都営三田線/東京都板橋区/15分/1回)
9位 西川口 2480万円(JR京浜東北・根岸線/埼玉県川口市/18分/1回)

【カップル&ファミリー向け】
順位/駅名/価格相場(主な沿線/所在地/池袋駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 みずほ台 1730万円(東武東上線/埼玉県富士見市/26分/0回)
2位 柳瀬川 1980万円(東武東上線/埼玉県志木市/24分/0回)
3位 西浦和 2189万円(JR武蔵野線/埼玉県さいたま市桜区/27分/1回)
4位 新座 2190万円(JR武蔵野線/埼玉県新座市/27分/1回)
5位 鶴瀬 2330万円(東武東上線/埼玉県富士見市/29分/0回)
6位 扇大橋 2480万円(日暮里・舎人ライナー/東京都足立区/27分/1回)
6位 高野 2480万円(日暮里・舎人ライナー/東京都足立区/29分/1回)
8位 南与野 2539万円(JR埼京線/埼玉県さいたま市中央区/26分/1回)
9位 足立小台 2599万円(日暮里・舎人ライナー/東京都足立区/25分/1回)
10位 新高島平 2680万円(都営三田線/東京都板橋区/28分/1回)

「シングル向け」は池袋から15分前後で行ける街が上位に

シングル向け中古マンション(専有面積20平米以上〜50平米未満)の価格相場が最も安かったのは、JR京浜東北・根岸線の川口駅。価格相場は1875万円で、トップ10で唯一の2000万円以下だった。1駅上り方面に位置する赤羽駅に出て、JR埼京線に乗り換えると計約15分で池袋駅に到着する。川口駅は名前通り埼玉県川口市を代表する駅で、埼玉県内でも大宮駅や浦和駅に次いで多くの人に利用されている。駅前には川口市の駅前行政センターや中央図書館といった公共施設と、スーパーや「無印良品」などの商業施設が集まった複合施設「川口キュポ・ラ」をはじめ、大型施設が建ち並んでいる。

川口駅前 キュポ・ラ広場(写真/PIXTA)

川口駅前 キュポ・ラ広場(写真/PIXTA)

川口駅周辺は2000年代に入って以降の再開発にともなってマンションの建設も進められ、商業の街としてのみならずベッドタウンとしても人気。そう考えるとランキング1位になるほど価格相場が安いのは意外な気も。川口駅に隣接し、価格相場2480万円でランキング9位になった西川口駅と比べても安い結果に。また、今回調査した専有面積50平米以上〜80平米未満の「カップル&ファミリー向け」ランキングだと川口駅は価格相場3590万円(41位)で、特別に安いという印象ではない。物件の広さは20平米〜50平米ほどでよい、と考える人にとっては、池袋までアクセスしやすく街の施設も充実した川口駅は注目の穴場と言えるだろう。

2位は都営三田線・志村坂上駅で価格相場は2080万円。都営三田線に乗って新板橋駅へ行き、そこから歩いて約8分の板橋駅でJR埼京線に乗り換えると1駅目が池袋駅だ。都営三田線は志村坂上駅から都心に向かって2駅目が9位・板橋本町駅、3駅目が6位・板橋区役所前駅という位置関係になっている。新板橋駅〜板橋駅の徒歩移動を避けるならば、所要時間は少々増えるが志村坂上駅から都営三田線で巣鴨駅、そこからJR山手線に乗り換えて計約21分で池袋駅に行くことも可能だ。

さて志村坂上駅周辺の様子を見てみると、大型の商業施設は見当たらず住宅街といった雰囲気。ランドマークと言えるのは総合病院で、地域医療を支えてくれている。駅前にはコンビニが点在するのみだが、徒歩6分ほどの場所にショッピングモール「セブンタウン小豆沢」がある。スーパーとホームセンター、そしてドラッグストアや「ユニクロ」などが並ぶ専門店街で構成されており、ほとんどの日用品はここで買いそろえられるだろう。ショッピングモールを通り過ぎた先には新河岸川が流れ、水上バスの小豆沢発着所がある。ここから乗船すると浅草やお台場、葛西臨海公園に行くことができるので、休日にぶらりと水上散歩をするのも楽しそうだ。

ときわ台駅 北ロ周辺の様子(写真/PIXTA)

ときわ台駅 北ロ周辺の様子(写真/PIXTA)

3位は東武東上線・ときわ台駅で価格相場は2289万5000円。池袋駅までは乗り換えなし、約9分で到着する。駅北口には2019年にオープンした5階建ての商業施設「EQUiA(エキア)ときわ台」があり、駅を出てすぐにスーパーやレストランに立ち寄ることが可能だ。1935年の開業当初の姿へと2018年にリニューアルしたというレトロスタイルな駅舎を出た北口側は、昭和初期に宅地開発された古くからの住宅地。コンビニやスーパーがある駅前の区画を過ぎると商店はほぼなく、静かな住宅街が広がっている。一方で駅南口側には小さな商店がひしめく商店街が、約380m先の川越街道まで続いている。地域の人に愛用されている鮮魚店やベーカリー、ドラッグストアや飲食店などが並び、2021年秋には現在改装休業中のスーパー「よしや 常盤台店」もリニューアルオープン予定だ。

「カップル&ファミリー向け」は首都圏のベッドタウンがランクイン

次はカップル&ファミリー向け中古マンション(専有面積50平米以上〜80平米未満)のランキングを見ていこう。1位は東武東上線・みずほ台駅で価格相場は1730万円。シングル向けランキング1位の川口駅は価格相場が1875万円だったので、みずほ台駅はそれよりも広くて安い物件に出合いやすいわけだ。池袋駅までの所要時間は川口駅が乗り換え1回で約15分、一方でみずほ台駅は約26分かかるものの乗り換え不要なので、一長一短というところか。

みずほ台駅周辺(写真/PIXTA)

みずほ台駅周辺(写真/PIXTA)

そんなみずほ台駅はどんな駅かというと、東口にも西口にもスーパーが入った駅ビルがある買い物に便利な環境。東口の駅ビルにはファストフード店やカフェ、西口の駅ビルには100円ショップもあるほか、駅周辺にもスーパーが点在している。住宅の合間には複数の小中学校や幼稚園、保育園、学習塾もあり、子育て世代のファミリーが多く住む街のようだ。水遊び場を備えた「みずほ台中央公園」をはじめ大小の公園が点在する街には農地も広がっており、喧騒を離れてのんびりと生活したいファミリーにはよさそうだ。

2位には1位のみずほ台駅よりも1駅、池袋方面に位置する東武東上線・柳瀬川駅がランクイン。価格相場は1980万円だった。駅北側には駅名の由来になった柳瀬川が流れている。春は土手の桜並木が咲き誇り、例年の夏は川を舞台にした花火大会やいかだラリー、冬は渡り鳥の飛来……、と四季折々に楽しめる憩いの場だ。駅西口側には大規模マンション街「志木ニュータウン」があり、柳瀬川駅はこの宅地開発に合わせて開業した歴史をもつ。ニュータウンが広がるエリアにはマンションあり、スーパーや飲食店などの商店あり、さらに小中学校や幼稚園、市立図書館に公園までそろっている。駅東口側は柳瀬川沿いに農地が広がり、商業施設はあまりない。こちら側にも小中学校が建っており、一戸建てを中心とした住宅地となっている。

新座団地と志木ニュータウン(写真/PIXTA)

新座団地と志木ニュータウン(写真/PIXTA)

3位はJR武蔵野線・西浦和駅で価格相場は2189万円。1駅隣の武蔵浦和駅でJR埼京線に乗り換えると、計約27分で池袋駅にたどり着く。駅の南側には現在はUR賃貸住宅である田島団地が広がり、団地が並ぶ区画にはスーパーや100円ショップ、郵便局や小学校などもある。駅の北側、東側にもスーパーがあるので、食料品の買い出しには困らないだろう。駅西側の国道17号・新大宮バイパス沿いには、埼玉県に本社を置く県民ご愛用のうどんチェーン「山田うどん」やファミレスも。バイパスの上には首都高が通っていて、南進するとほどなくして外環道に入ることもできる。マイカーがあると、より生活しやすい環境かもしれない。

ちなみに今回の調査の基点にした池袋駅の中古マンションの価格相場は、「シングル向け」が3385万円、「カップル&ファミリー向け」が5789万5000円。そんな池袋駅から30分圏内にもかかわらず、各ランキングトップ10の駅は価格相場がだいぶ抑えられていた。また、「シングル向け」「カップル&ファミリー向け」ともに、トップ10には池袋駅に乗り入れている東武東上線沿線の駅が多くランクイン。池袋駅から乗り換え不要で行ける駅であってもリーズナブルな物件が見つけやすいと分かる、うれしい調査結果と言えるだろう。

池袋駅までの所要時間をもう少し細かく見てみると、「シングル向け」だと池袋駅まで最短で約3分(8位・下板橋駅)、最長でも約21分(7位・荻窪駅)と、比較的に近隣の駅がトップ10入りを果たした。一方で「カップル&ファミリー向け」だと池袋駅まで30分圏内ギリギリである、所要時間約24分〜29分の駅がランクイン。広さを求めるならやはり、池袋駅から遠のくことになりそうだ。しかし都心部から離れるぶん、「シングル向け」トップ10よりも物件の価格相場は低い傾向が見られる。

コロナ禍によって平日は在宅ワーク、休日も遠出せずに近所や家で過ごす……、といったように「おうち時間」が増加する生活スタイルへの変化がみられる。そのため「長く過ごすなら家は広いほうがよい、たまに行く程度の池袋など都心部までは30分くらいで行ければ十分だ」と考える人もいるはず。そんな場合は一人暮らしの人であっても、今回の「カップル&ファミリー向け」ランキングを参考にして住まい探しをするのもよいだろう。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている池袋駅まで電車で30分圏内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】
駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみ
シングル向け:専有面積20平米以上50平米未満
カップル・ファミリー向け:専有面積50平米以上80平米未満
【データ抽出期間】2020/1〜2021/3
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分〜9時の検索結果から算出(2021年3月31日時点)。所要時間は該当時間帯で一番早いものを表示(乗換時間を含む)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載

元画像url https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2021/06/180549_main.jpg

大西智与