夢を抱いて日本を飛び出した24歳。泣きながらブリスベンを去った33歳。引き寄せられるように舞い戻った36歳。どうしてこの国は、こんなにも私の心を掴んで離さないのだろう……。暮らし旅ライター金子 愛がつづる、美しくも苦いオーストラリアでの日々。第12回は、「ときめきを維持するヒント」をお伝えします。

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これまでのあらすじ>>>【私のオーストラリア物語】



ときめきの連続だった、移住当初




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2006年、ブリスベンで生活を始めたばかりの頃。買い物をする、バスに乗る、家を探す……、何をするにもわからないことだらけ。すべててが新鮮で、知らない街を旅しているような、毎日が冒険の連続だったあの頃。例えるなら、「旅するように暮らす」そんな感覚でした。

慣れという魔物





しかしそんな非日常も月日が経つにつれ、いつしか「日常」へと変わってゆきます。少しずつ薄れていく胸の高鳴り。できることが増え、この街の住人になっていく自分を誇らしく思いつつも、どこか物足りなさを感じている。例えるなら、倦怠期を迎えたカップル……そんな日々があったのもまた事実です。


懐かしくも、どこか新鮮に感じた故郷





留学生活の中だるみをリセットしてくれたもの、それは日本への一時帰国。生まれ育った故郷も久しぶりに帰ってみると、新鮮に映るから不思議です。そしてあらためて、日本の素晴らしさを実感した瞬間でもありました。

家族や友人と数ヶ月過ごし、またブリスベンへ戻る。気持ちも新たに再始動、おかげでモチベーションを高く保つことができたのです。


街と私、付かず離れずが丁度良い





人間とは良い意味でも悪い意味でも、慣れていく生き物。ときめきを保つにも、工夫が必要だったりします。マンネリ化した日々が色褪せて見えたり、物事に行き詰まったり……そんな時は「物理的にガラッと環境を変えてみる」のも一つの手。

「暮らしてみて初めてわかるその街の良さがあるように、離れてみて気づくその街の良さもある」。付かず離れず、何だか人間関係みたいですが、街との丁度良い距離を見つけ始めた筆者でした。

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