イレギュラーなことが起こりがちな赤ちゃんとの生活。外出が重なったり、体調不良が続いたりすると、赤ちゃんのねんねのリズムが崩れてしまうことが…。生活の中でイレギュラーなことが起きてリズムが崩れてしまったとき、どのようにして解決すればいいのか、NPO法人赤ちゃんの眠り研究所代表理事・茨城キリスト教大学文学部児童教育学科専任講師の清水悦子先生に聞きました。

ねんね&生活リズムのつまずきを、月齢別にアドバイス

「外出時は移動中に寝てしまうことが多く、昼寝の時間が長くなってしまう」「体調不良で生活リズムが崩れた」など、生活の中で起こりがちな、ねんね&生活リズムのつまずきについて、清水先生に月齢別にアドバイスをしてもらいました。

【つまずき1】パパの帰宅が遅い日は、寝かしつけのリズムが崩れる

赤ちゃんの寝かしつけ時間にパパの帰宅が重なると、赤ちゃんが目覚めてしまうというお悩みは、子育てファミリーにからよく聞きます。仕事の状況によって帰宅時間がまちまちになるのはしかたがないことですが、どのように対応したらいいでしょうか?

【清水先生から】
寝かしつけに帰宅時間が重ならないように、ママとパパで連絡を取り合ことが大切です。パパは帰宅後、音と光に気をつけましょう。また、添い寝の場合、「パパの帰宅=ママが離れる」という不安で目覚めていることも。ママは帰宅の音に反応せず、寝たふりをして。

赤ちゃんの月齢別アドバイス

【0〜4カ月ごろ】
まだ一日中寝たり起きたりしているとはいえ、昼は明るく、夜は暗く静かにして、昼夜の区別していきたい時期です。夜遅い時間に、部屋を明るくしたり大きな物音をたてたりしないように気をつけて。

【5〜11カ月ごろ】
起床と就寝の時間を決めて生活リズムをつくっていきたい時期。とくに、寝ついてからの3時間に帰宅時間が重なるパパは注意です。赤ちゃんと遊ぶのは翌朝までガマン!

【1〜2才ごろ】
体力がついてきて、昼寝をしない子も。夜の睡眠がとても大事です。日中、赤ちゃんの相手をしたママもお疲れモード。静かに眠れるようにパパは配慮しましょう。

【つまずき2】移動中に昼寝しがち。移動が多い日は昼寝が増える

ベビーカーなどでの移動中、赤ちゃんは寝てしまいがち。外出する日は、昼寝が小刻みになって回数が増えたり、昼寝の時間が長くなったり。また、昼寝の時間・回数が定まらないのですが、改善は必要なのでしょうか?

【清水先生から】
夜の睡眠に支障がなければ、昼寝の時間や回数が増えることは気にしなくてOKです。ただ、夜に寝ない、寝つきが悪い場合は、昼寝の長さや時間帯が夜の睡眠に影響している可能性も。昼寝のリズムが整うように、外出時間を見直してみましょう。

赤ちゃんの月齢別アドバイス

【0〜4カ月ごろ】
まだ赤ちゃんのペースで昼寝をさせていい時期です。3カ月ごろからは、お散歩や遊びを日中の日課にして。お散歩は午前中にすると、生活にメリハリがつきやすいでしょう。

【5〜11カ月ごろ】
午前と午後に1回ずつ昼寝をさせたい時期。午前中はお散歩や外遊びを、午後は室内遊びと、午前中に活動的な遊びをセッティングするのがおすすめです。

【1〜2才ごろ】
昼寝は12〜15時を目安にし、その前後に外出やお散歩をするのがおすすめ。月齢が上がると、夕方の昼寝が夜の睡眠に響きやすくなります。昼寝は16時ごろまでに切り上げましょう。

【つまずき3】体調を不良で生活リズムが崩れ、回復したあとも立て直せない…

風邪をひくと、好きなだけ寝させて、食べられるときに食べさせる生活が続き、生活リズムが不規則に…どう立て直せばいいでしょうか?

【清水先生から】
体調を崩したとき、生活リズムが崩れたり、グズグズして夜寝なくなったりするのは普通のこと。親がかまう機会が増えるので、甘えがちにもなるでしょう。十分元気になってから、授乳や離乳食の時間を普段のリズムに戻してみて。

赤ちゃんの月齢別にアドバイス

【0〜4カ月ごろ】
体調が悪いとき赤ちゃんのペースで授乳や抱っこの機会が増えるのは普通のことです。元気になったら、風邪をひく前の授乳のリズムに徐々に戻していきましょう。

【5〜11カ月ごろ】
体調が回復したら、決まった時間に授乳と離乳食を。おなかがすくように、お散歩や体を使った遊びも少しずつ元どおりに増やしていってみましょう。

【1〜2才ごろ】
起床時間が遅い場合は、毎日30分ずつ早めていきましょう。早起きをすれば、自然と夜眠くなります。遊びや離乳食の時間も普段のリズムに戻していきましょう。

イラスト/うえだしろこ 取材・文/ひよこクラブ編集部

ねんねや生活のリズムが崩れてしまい、順調だった睡眠がうまくいかなると心配になりますが、ポイントを押さえれば立て直すことも可能。清水先生のアドバイスを参考に、解決に向けてトライしてみましょう。

参考/『ひよこクラブ』2021年10月号「赤ちゃんの“寝ない”がすんなり“寝る”に変わる本」

監修者
清水悦子 先生
PROFILE:NPO法人赤ちゃんの眠り研究所代表理事・茨城キリスト教大学文学部児童教育学科専任講師。理学療法士の経験を生かし、睡眠医学の視点から夜泣きを調べ、赤ちゃんの睡眠について研究を続けている。著書である『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』(かんき出版)はシリーズ25万部を超えるベストセラー。