3月11日で東日本大震災の発生から13年です。これを前に17日、震災遺構を巡るバスツアーと伝承を考えるシンポジウムが開催されました。震災当時に教員や児童だった人も参加し、学校現場の被災の伝承について共有しました。

17日開かれた震災遺構をめぐるツアーには、防災担当の学校教員や教員を目指す大学生などおよそ20人が参加しました。

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一行は、まず福島県浪江町の震災遺構請戸小学校へ。海から300メートルのところにある請戸小学校はあの日、津波の被害を受けましたが、児童と教職員は避難して無事でした。当時、請戸小の教員だった佐藤信一さんはおよそ1.5キロ離れた山へ避難したことなどを説明しました。

当時、請戸小学校の教員だった佐藤信一さん:
「大きい津波は来ないだろうという感覚で一緒に逃げていたんですけど、最後10m以上となってこれはいよいよ危ないということで(山に)行く」

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参加者の一人、本間陽菜さん。小学校の教員を目指す大学生で、熱心に話を聞いていました。

宮城教育大学2年 本間陽菜さん:
「自分の考えだけ主張して、避難行動してしまうことが自分はないようにしたい」

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一行は山元町の震災遺構中浜小学校も訪れました。児童や教職員らおよそ90人が避難し一夜を明かした屋上などを視察しました。

説明:
「子どもは体が小さい。団子のようになって、ここで津波後じっと耐えていた」

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午後にはシンポジウムが開かれ、岩手、宮城、福島で震災を経験した当時の児童らが今後の伝承について述べました。

当時、岩手・高田小学校の児童だった及川七聖さん:
「カードゲームを通じて防災を知ってもらい、防災は楽しいと思ってもらい、防災や震災に対するハードルを下げることで、子どもたちに興味を持ってもらうことはできる」

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当時、中浜小学校の児童だった千尋真璃亜さん:
「災害からは逃れられないと思っているので、発信し続けていくということを誓って活動し続けていきたい」

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同年代の語り部たちが話す伝承の未来。本間さんも理想とする教員に向け刺激を受けた様子でした。

宮城教育大学2年 本間陽菜さん:
「自分の命を自分で守れる子どもを育てたい。東日本大震災の教訓を次世代に残していけるような教員になりたい」

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本間さんは宮城出身で被災はしなかったものの、あの日、何があったのか自分の目と耳で理解し自らの言葉で子どもたちに伝えていけるようになりたいと話していました。