夜間や休日の診療に当たる医師が不足するとして、宮城県の石巻市立牡鹿病院では4月から、入院患者の受け入れを休止する見込みとなっています。背景には、4月から時間外労働の上限が規制される「医師の働き方改革」が影響しているとみられます。

牡鹿半島の先ある石巻市立牡鹿病院。内科や外科など3つの診療科があり入院病床は25床で地域にとって欠かせない医療機関です。常勤の医師1人のほか、複数の医療機関から医師の派遣を受け、診療態勢を維持してきました。

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しかし、3月に入り、一部の医療機関から「4月以降、応援の医師を派遣できない」と通知がありました。これにより、夜間や休日に医師が不在となるため、4月1日から、入院患者の受け入れを休止する見込みとなりました。現在の入院患者14人には、石巻駅前にある市立病院への転院などを促しています。

利用者:
「入院をしなければならない時、ここ以外の病院は石巻(駅前に)に行かなければない。ちょっと不安」
「先生が少ないから仕方がないのでは。先生も大変だと思う」

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応援医師の派遣打ち切りは、4月から始まる「医師の働き方改革」の影響が考えられます。長時間労働が常態化する勤務医の残業時間に罰則付きの上限を設けるものです。病院開設者の石巻市長は…。

齋藤正美石巻市長:
「派遣先からの働き方改革の問題などいろいろあり、医者がこっちでこれまで通りはいかがなものかというものがあるのではないか」

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牡鹿病院は、「必要な応援医師を確保次第、入院診療を再開したい」としています。牡鹿病院では外来診療は4月以降も継続されます。

「医師の働き方改革」とは

「医師の働き方改革」についてまとめました。

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・具体的には4月以降、医師の時間外労働は年間の上限が原則960時間に規制されます。救急医療や高度な技能の研修など長時間労働が必要となる医師は年間1860時間が上限となります。これに違反した場合、医療機関に6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられます。

・また、医師の健康確保のための「面接指導」や「休息時間の確保」が義務となります。

・業務の一部を看護師などの医療従事者に移管したり共同で行ったります。こうした取り組みを通して長時間労働を強いられている医師の労働環境の改善を目指します。