仙台市が導入を目指す宿泊税について、有識者による検討会議は16日、税額を1泊200円とする制度設計案などを郡仙台市長に提出しました。郡市長は、有識者からの報告書を踏まえ検討を加速化するとしていますが、温泉地の旅館などからは、宿泊税の導入に根強い反対の声があります。

作並温泉旅館組合 岩松廣行組合長:
「温泉文化をずっと維持するためにもお客様から200円さらに頂くなんてことは申し上げられない」

TBC

作並温泉で老舗の旅館を経営し旅館組合の組合長を務める岩松廣行さんです。検討会議の委員に名を連ね一貫して、宿泊税導入に反対の姿勢を示してきました。その理由の一つが厳しい経営状況です。

作並温泉旅館組合 岩松廣行組合長:
「(コロナ禍前)の2019年対比でまだまだ90%しか回復していない。元に戻ったとはいえない中で宿泊税導入は論外の話」

TBC

作並温泉ではすでに150円の入湯税が導入されています。200円の宿泊税が課せられた場合、客足が遠のくと懸念しています。

TBC

作並温泉旅館組合 岩松廣行組合長:
「トータルで350円。誰もが疑問に思ってしまう。そこでトラブルになる場合もある。入湯税でさえトラブルになることもある。我々が窮地に追い込まれるのは目に見えている」

郡市長は、使い道を丁寧に説明し理解を求めていくとしています。

郡和子仙台市長:
「宿泊した人の満足度を上げるために、宿泊税があることによって観光が廃れることにならない、負担にもならないように取り組みを進めなければならない」

郡仙台市長

温泉地を訪れた宿泊客の受け止めも様々です。

宿泊客:
「そんなに大きな負担ではないかなと」
「税の目的は?それがはっきりしないと漫然と徴収されてよくわからない使い方をされる不安が残るのはどうか」
「何泊(連泊)しても毎回200円かかるのはきつい」

また、仙台市と同じく県も宿泊税を導入する方針で、1泊3000円以上の宿泊に300円を課すとしています。「税の二重取り」など不安の声もある中、村井知事は、県と仙台市の税額の調整が必要としています。

村井知事:
「県が300円、(仙台)市が200円で500円にするか。県の300円の中に200円を入れて県が100円、仙台市が200円にして合計300円にするかと、その辺の大きな枠を打ち合わせる」

村井知事

仙台市と県は、6月議会以降の条例案の提出を目指していますが、関係者や市民の十分な理解を得ていくことが求められます。