タイの国技・ムエタイの世界タイトルホルダー、田中藍選手が4月23日、地元宮城でタイトル防衛戦に挑みます。自身2度目の防衛なるか、大一番です!
宮城県名取市が誇るムエタイチャンピオン、田中藍選手。
リングアナ:
「田中”暴君”藍!」

リングネームの”暴君”の名にふさわしく、小柄ながら強靭なフィジカルと闘争心を持ち2019年、ムエタイで世界最高峰のタイトル「WPMF」を獲得しました。

4月23日に行われるタイトル防衛戦。去年に続き2度目となる今回も、気合は十分です。
田中藍選手:
「今回は、大きなケガもなく順調に調整が進んでいると思います」
去年は腰の骨をいためたまま出場。それでも・・・、強烈なバックブローを決めるなどタイの実力者相手に競り合い、判定勝ちで初防衛を成し遂げました。

今年の対戦相手は世界ランク3位、去年よりも体格・経験値ともに手強い相手だと言います。
田中藍選手:
「今年は、今まで以上に背が大きくて、試合の時は一回り二回りくらい大きいんじゃないかな。タイで20連勝ほどしている選手らしいので強豪だと思います」

今回の試合を制するためのポイントを、ジムの会長である鈴木芳喜さんはこう語ります。
PCK連闘会 鈴木芳喜会長:
「田中選手はスピードも早い間の取り方もうまい選手なので、うまく攻撃を外しながら得意な打ち合いの展開に持っていければいい」

大会6日前となる17日、最終調整を行う田中選手ですが・・・。

PCK連闘会 鈴木芳喜会長:
「唇の色変わってるもん」
田中藍選手:
「体が重い。生理3日目っていう。これが試合になっちゃうと息切れがひどいので」

大会までに体調を整えるため栄養補給も大事な要素です。
田中藍選手:
「いろいろな藁にすがっています」

どんな時も練習には手を抜かない田中選手。地元・宮城でのタイトル戦、様々な期待を背負って戦います
PCK連闘会 鈴木芳喜会長:
「いろんなプレッシャーあると思うんですね、自分とかがわからないくらい。今までもそういったプレッシャーをぶち破って世界チャンピオンになって、去年も初防衛しているので、今年もやってくれると思うので。自分らしく闘ってくれればそれでいいと思います」

田中藍選手:
「タイで試合することが多いので、日本で世界タイトルの防衛戦をやらせてもらえるのはとても幸せなこと。支えてくれるみんなの前で実際に闘えるというのは、本当に嬉しく思っているので、みんなに喜んでもらえるような試合をしたい」

ムエタイはタイの国技なので、世界戦を日本に持ってくる事はかなり大変だが、ジムの鈴木会長が田中選手のため、地元・宮城での開催に尽力しました。タイトル防衛戦は今週日曜日4月23日、仙台市のアズテックミュージアムで行われます。