宮城県大崎市が市役所の建て替えに伴って、樹齢350年以上のクロマツを伐採しようとしていることについて、市民団体が11日、県教育委員会にクロマツの保存を求める要請を行いました。

県教委に要請書を提出したのは、「大崎市役所前・旧代官所跡等文化財の大切さを語る市民のつどい実行委員会」です。

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大崎市では市役所の建て替えに伴い、敷地内にある樹齢350年以上のクロマツを今年の夏にも伐採することにしています。

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これに対し、一部の市民からは「市役所の敷地は、江戸時代に代官所があった場所で、クロマツは史跡の象徴」などとし、伐採に反対する声が上がっていました。

要請書では、「大崎市でクロマツ伐採の議論がされておらず、条例違反の可能性がある」とし、県教委が何らかの措置をとるよう求めています。

大崎市役所前・旧代官所跡等文化財の大切さを語る市民のつどい実行委員会 
柳原榮夫委員長:
「(クロマツの伐採で)史跡めぐりの対象が一か所消えてしまう、市民やほかから来た人に説明できなくなる」

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要請を受けた県教委は「内容を精査し対応したい」としています。

この団体では、クロマツをはじめとした文化財の大切さを訴えるため、今週末にも集会を開催するということです。