5月14日、仙台市太白区のスーパーで買った刺身の盛り合わせを食べた男性が腹痛を訴え、胃からアニサキスが検出されました。仙台市は食中毒と断定しこのスーパーに対し1日間、生食用の魚介類の提供などを停止させる処分を出しました。

営業の一部停止処分を受けたのは、仙台市太白区柳生のスーパーです。仙台市によりますと5月14日、このスーパーでマダイやイカ、マグロの刺身の盛り合わせを買って食べた30代の男性が、15日に腹痛や吐き気を訴え、医療機関を受診したところ、寄生虫のアニサキスが検出されました。

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原因と考えられる食べ物が刺身のみだったことから、仙台市は食中毒と断定しこの飲食店に対し17日、1日間、生食用の魚介類の調理や提供を停止する処分を出しました。

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これで今年に入ってから県内で発生したアニサキスによる食中毒は10件目となり、すでに去年1年間の発生件数7件を超えています。

これについて仙台市では、コロナで控えていた外食の機会が増えてきていることや、海水温の変化で魚の回遊する場所が変わったりするなど、様々な要因が考えられるとしています。

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アニサキスはイワシやサバなどの魚介類に寄生していて、仙台市は、内臓の除去やマイナス20度で24時間以上の冷凍を行うなどして予防を徹底するよう呼びかけています。