宮城県名取市の県農業高校で、全国で初めてとなる衛星画像を活用して苗の生育を均一にする田植えが行なわれました。最新技術を活用した農業に生徒から驚きの声が上がりました。
実習には、県農業高校・農業科の3年生11人が参加しました。

使われるのは、GPS機能が内蔵された最新の田植え機。ここに、水田の「衛星画像」から解析した生育状況のデータを読み込ませます。衛星画像は、去年9月のもので、各ポイントの生育に合わせた肥料の散布量が色の濃さで示されています。

生徒たちは、データを基に肥料を調整し、「金のいぶき」の苗を植えました。肥料は、機械が自動調整しそれぞれのポイントで適切な量を散布します。これにより、苗の生育が均一になりコメの品質向上につながります。
生徒:
「(肥料の散布に)ばらつきがあると生育そのものにばらつきが出て穫れるコメの量に差が出る。生育のタイミングが均一になっていくのがすごいなと」

最新田植え機を貸し出し宮城ヤンマー商会 佐藤一馬社長:
「最新の農業を通じていまの農業ってこんなに変わっているんだと体感してもらえれば良い」

衛星画像を活用した田植えは、全国の高校では県農業高校が初めてということです。22日植えた「金のいぶき」は9月下旬に収穫し、10月の文化祭で販売されるということです。