5月の東北地方の景気について日銀仙台支店は、一部に弱さがみられるものの個人消費が緩やかに回復しているなどとして判断を維持しました。

日銀仙台支店は5月の東北全体の景気について「一部に弱さがみられるものの、基調としては緩やかに持ち直している」として3か月連続で判断を据え置きました。

「個人消費」については、行動制限の緩和に伴い飲食や宿泊などのサービス消費を中心に改善がみられるとして判断を「緩やかに回復している」に引き上げました。

TBC

一方、「生産」では世界的なインフレに伴いパソコンなどの市場が減速し、国内の電子部品の生産量が落ち込んでいることなどから「持ち直しの動きが足踏みしている」としています。

日銀仙台支店は、「新型コロナの感染が落ち着き、物価上昇にも関わらず、消費の回復テンポが上がっている。この持続性を考えるうえで賃金の伸びがどこまで継続するかが重要になる」と説明しています。