梅雨入りを前に、大雨による浸水被害を想定した排水訓練が、宮城県石巻市で25日行なわれ、専用の車を使って水をくみ出す手順を確認しました。

北上川の河川敷で行なわれた訓練は、大雨などによって住宅地や農地が浸水したという想定です。参加したおよそ70人は、排水ホースを連結させるなど、水をくみ出す準備を整えていきました。

号令「排水準備完了です」「排水運転開始。これより100パーセントで排水いたします」

訓練は、梅雨入りを前に毎年この時期に行なわれ、国土交通省から委託を受けた地元の建設会社の社員らが手順を確認しました。

国土交通省北上川下流河川事務所 石井貴範 副所長「さまざまな現場で対応が必要となっているので、いち早く速やかな排水作業ができるということがこれからも重要」

ポンプ車は、1分間に最大でおよそ60トンの排水が可能です。去年7月、松島町など県内の広い範囲に大きな被害をもたらした豪雨の浸水現場でも、実際に稼働したということです。