2018年、仙台市で母親と小学2年生の長女が心中したとされる事件で、29日、死亡した児童の父親が初めて郡市長と面会しました。遺族が求める「いじめと心中の因果関係」などの再調査について、郡市長は改めて「実施しない」と強調しました。

死亡した児童の父親は、29日午後、郡仙台市長と面会しました。

この問題は、2018年11月、仙台市泉区で母親と小学2年生の長女が無理心中し、市が「いじめ重大事態」と認定していたものです。

父親は市に対し、「いじめと心中の因果関係が明らかになっていない」などとして、再調査を求めていました。

これに対し、郡市長は、「専門委員会で調査が尽くされている」とし、再調査は実施しないと判断しました。このため、父親は、「学校や教育委員会の資料に誤りがある」などとして改めて再調査の実施を訴えました。

死亡した児童の父親:
「改めて直接、要望の理由・主旨をご説明させていただければと」

面会は、非公開で30分ほど行われ終了後、郡市長は判断は変わらないと強調しました。

郡仙台市長:
「いくつか見解の相違があると思っていて、そういう中で導かれた結論には変わりはないのだと、ご理解いただきたい旨を伝えた」

TBC


死亡した児童の父親:
「(要望の理由を)市長に直接伝えれば、考え直してくれるのかなと少しの期待を持って行ったが、その期待通りにはならなかった」

TBC

死亡した児童の父親は引き続き、市長に対していじめの再調査を求めたいとしています。