伝統の和紙が様々なアート作品になりました。国内外のアーティストによる「白石和紙」を使った作品展が、6日から宮城県白石市で開かれています。
白石市の壽丸屋敷(すまるやしき)で始まった作品展には、広島県出身の藤田恵梨子さんをはじめ、アメリカやフィンランドなど合わせて13人のアーティストが白石和紙を使って制作した作品30点が展示されています。

白石和紙は、伊達政宗が生産を奨励しました。丈夫で耐久性に優れていて宮城の伝統的工芸品の一つです。
こちらはアメリカのシェリー・ブラックさんの作品で、ビーズを和紙に縫い付け刺繍を施していて、白石和紙の強さと繊細さを表現しています。

同じくアメリカのアマンダ・スミスさんは、コロナ禍に自宅でキャンプファイアーをする様子をキルトの作品に仕上げました。

訪れた人は、白石和紙の魅力を生かした個性あふれる作品を堪能していました。
訪れた人:
「布みたいにして使うこともできるとか、いろいろな使い方ができると思いました」

アーティスト 藤田恵梨子さん:
「和紙でこんな作品がつくれるんだというところを、新しい発想をぜひ楽しんでいただけたらと」

この白石和紙を使った作品展は、白石市の壽丸屋敷で6月11日まで開かれています。