東日本大震災の津波で児童ら84人が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校で、大学生が語り部ガイドを務め、訪れた人たちに当時の状況を伝えました。

語り部ガイドを務めたのは、東北大学のボランティアサークルに所属する学生4人です。学生たちは、遺族の依頼を受け今年4月以降、大川小の視察や遺族への聞き取りなどを行って準備を進めてきました。語り部の披露は、10日が初めてで校舎の見学に訪れた人たちに、12年前、津波が押し寄せた当時の状況を説明しました。

語り部:
「(遺体で)見つかった子どもたちの中には、仲の良い子たちが手をつないでいたり、お姉ちゃんが妹を両手で抱えるようにしていた様子もありました」
語り部を聞いた人:
「若い子たちが伝えることで、若い子たちが聞く耳を持ってくれるので、是非広げていってほしい」
東北大学SCRUM2年生 後藤太朗さん:
「涙を流されている方もいらっしゃったので、準備してきた部分が伝わって良かった」

ボランティアサークルでは、今後も震災遺構・大川小学校での語り部ガイドを継続していくということです。