新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、宮城県医師会が急きょ会見を開きました。病院によっては職員も感染するなど医療現場がひっ迫しているとして改めて感染対策の徹底を呼びかけました。
宮城県医師会 佐藤和宏会長:
「現在宮城県は、全国でも2番目、1定点当たりの感染者数が30人を超えておりますが、それに伴い医療現場は非常にひっ迫しております」
県医師会の佐藤和宏会長は12日夕方、会見を開き、県内の医療態勢がひっ迫していると訴えました。8月28日から9月3日までの1定点医療機関あたりの感染者数は県全体で32・54人となり、はじめて30人を超え、岩手県に次いで全国で2番目に多くなりました。

また、受入可能な病床の使用率は、県全体で75.2%と高い水準となり医療崩壊が生じることも懸念されるということです。
特に仙南や大崎といった医療機関の少ない仙台以外の地域では、病院の職員もコロナに感染するなどして一般診療にも影響が出る事態になっているということです。

佐藤会長は、「コロナはまだ終わっていないという自覚を持ってもらいたい」と呼びかけたうえで混雑している場所でのマスクの着用や、手洗いなど、基本的な感染対策を求めました。