開業から35年以上が経過した仙台市地下鉄南北線の新しい車両が、11日、仙台港で陸揚げされ夜間に車両基地に運ばれました。深夜の大移動をカメラが追いました。

11日、仙台港に陸揚げされた地下鉄南北線の新しい車両。太白区の富沢車両基地へ向かいます。

TBC

高橋未来記者:
「いま、南北線の新型車両が仙台塩釜港を出発しました」

山口県内で作られ仙台まで運ばれてきた車両は、長さ20メートル。トレーラーで、時速およそ20キロのスピードでゆっくりと進みます。沿道には、カメラを構えながら見物する人の姿も見られました。

TBC

仙台市中心部に入ると…。

高橋未来記者:
「新型車両を載せたトレーラーが、橋の下すれすれを走っています」

TBC

出発からおよそ2時間後、太白区の富沢車両基地に無事に到着しました。

高橋未来記者:
「およそ2時間の移動を経て、地下鉄南北線の新型車両が、富沢車両基地に到着しました」

TBC

1987年に開業した地下鉄南北線は、開業から35年以上が経過し、2027年には車両の耐用年数40年を迎えます。交通局は、新しい車両への切り替えを進める方針で合わせて88両を作る予定です。

新しい車両は、床の高さを低くして車いすやベビーカーが乗りやすくしたほか、防犯カメラを1両に4台設置しています。

仙台市交通局車両課 大橋基樹課長:
「(新型車両は)色々なところに仙台らしさを表現しておりますので、車両が運行開始になりましたら、是非そのあたりを確かめに、乗りに来ていただきたい」

TBC

新しい車両は、10月29日に行われるイベントで、市民にお披露目され、来年秋から営業運転を開始します。

車両は当初、9月4日から運ばれる予定でしたが、台風の影響で日程が大きくずれ、11日からの作業となりました。今回は、2日間で合わせて4両が運ばれました。年内の陸揚げはこれが最後で次回は再来年になるということです。