39歳で「若年性認知症」と診断された男性が仙台市内の大学で講演し、「周りの助けを借りながら課題を乗り越えてきた」と思いを語りました。

講演・丹野智文さん:
「認知症は決して恥ずかしい病気ではない誰でもなる病気です」

TBC

東北文化学園大学で講演したのは、仙台市在住の丹野智文さん(49)です。自動車販売会社の営業を担当していましたが、10年前、顧客や同僚の名前が分からなくなり39歳で「若年性認知症」と診断されました。

丹野智文さん:
「そのときには、妻には心配をかけたくないと思い平然とした顔で話を聞いていました。ふと隣を見ると妻が泣いています。その姿を見てアルツハイマー=終わりという言葉が脳裏をよぎった」

家族や会社のサポートを受け、現在は自動車販売会社で事務職として働き、全国で講演活動も行っています。

丹野智文さん:
「私たち当事者は守られるのではなく、目的を達成するために皆さんの力を借りて課題を乗り越えることが必要だと感じています」

TBC

講演を聞いた学生は・・・。

学生:
「作業療法士として活躍したいと思っているので、丹野さんのお話を聞いて認知症の人や、高齢者との関わり方を学ぶことができた」

TBC

65歳未満で発症する「若年性認知症」の人は、宮城県内では650人程度と推計されています。