宮城県女川町の小学校で、盲導犬の役割を学んでもらう出前授業が20日開かれ、児童たちは、目の不自由な人たちにどのようなサポートをするべきかを考えました。
女川小学校で開かれた出前授業には、3年生38人が参加しました。視覚障害のある石巻市の若山崇さんが、盲導犬の「トラヴィス」と一緒に訪れ、犬の役割を紹介したうえで、「目の不自由な人を見かけたら、声のサポートを」と呼びかけました。若山さんは目の難病で10年ほど前に全盲となりました。

若山崇さん:
「みなさんの支えが一番の大きな命を助けていただく大切な行為になる」

また、視覚障害者の誘導体験も行なわれ、代表の児童は、前方に障害物があることなどを優しく伝えていました。
児童:
「目の不自由な人は大変なので助けたいと思いました」
「(視覚障害者に)勇気をもって助けたり、困っていたらいろいろなことを教えたりしたい」

盲導犬は、10歳前後で引退するということで、若山さんは今年11月、8年間暮らした「トラヴィス」と別れ、別の盲導犬と生活をすることになります。